蝶々(詩)
私が求めるもの
手に入れるまで分からなかった
探し求めてふわふわと
求め続けるのは私だけ
いつもいつも私だけ
満たされないのは
私だけ
たくさんのいい匂い
やっと花に辿り着けました
その花は儚く薄く散りました
散りゆく花を眺めては
悲しく虚しく
それでもふわふわと
私が求めるもの
ただひとつでした
だけど儚く消えました
花は私の姿すら
表さず感じず悦ばず
それでもふわふわと
愛されることは恐ろしく
だけど愛という蜜求めて
求め辿るうちに
それは性だと思わるる
あなたという花を見て
私は、またふわふわと
消えると思ったあなたは
とてもとても逞しく
求め愛しみ満たされて
私はあなたにふわふわと
ふたりは互いに求め合う
それはとても幸福なこと