【小説紹介】表紙がカッコイイ小説3選!
こんにちは。今回は表紙がカッコイイ小説を3冊紹介します。
①『教育』(遠野遥 著)
【あらすじ】
イケメン風の男性の目元を覆う不穏な影。
「ハレンチ×超能力×ディストピア」小説と呼ばれている本書のすべての要素が込められているデザインで、ついつい引き込まれてしまいます。
内容は18禁(?)気味なのでおすすめする人を選ぶ必要がありそうですが、個人的には好きな世界観でした。
疑うことなく当たり前に享受してしまう世間的な尺度や常識は本当にすべて正しいものなのか。
独特な世界観と設定が、あなたに考え直す機会を与えてくれます。
②『家庭用安心坑夫』(小砂川チト 著)
【あらすじ】
真っ白な清潔な服にブラウン色の髪の毛を上品に整えた紳士のような男性。
の顔に浮かぶ宇宙空間のような無限の奥行を感じさせるシュールレアリスム的なデザイン。
タイトルや表紙のデザインだけではこの小説がいったいどんなお話なのか想像つきづらいですよね。
本書は第167回の芥川賞の候補作&第65回群像新人文学賞に選ばれた作品で、小砂川チトさんのデビュー作でもあります。
本書はゴリゴリの純文学作品で人によって読みづらさを感じてしまう内容ではありますが、ぼくはめちゃくちゃ好きでした。
なんといっても、主人公の頭のネジが10本くらい外れた、常軌を逸した行動と思考のドラマがたまらない。
③『原因において自由な物語』(五十嵐律人 著)
【あらすじ】
こちらも何とも言えないシュールレアリスム的なデザイン。
顔にもらがかかっているデザインといい、顔に宇宙空間みたいな模様がくっついたデザインといい、顔に骸骨がくっついていたデザインといい、ぼくは顔になんかついてるデザインが好きなのかもしれません。
ぼくは本書を表紙だけでなく、タイトルの不可解さも込みで魅力に感じ読んでみました。
「原因において自由な物語」とは何なのか?
このタイトルは実は「原因において自由な行為」という法律用語が元になっています。(著者は現役の弁護士さん!)
なぜ表紙の人物の顔は見えなくなっているのか?
こちらも非常におもしろい世界観のミステリー小説なので、ミステリー好きの方におすすめです!