まさや

ライター/マイブームは、自分の琴線にふれた言葉をメモすることです。

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【読書家が選ぶ】石田衣良さんのおすすめ小説3選!

みなさんこんにちは! この記事では、1か月で7~8冊の小説を読むぼくが選ぶ、石田衣良さんのおすすめ小説を3つ厳選して紹介させていただきます。 石田衣良さんの作品はこれまでの10作以上読んできましたが、この3冊は特に良かったです! ①『愛がいない部屋』(2008年刊行/集英社) 大人の恋愛を楽しみたいならこの一冊です。 全部で10作の短編集で構成されていますが、すべて女性が主人公の物語なんです。 石田衣良さんは女性ファンが特に多いことで有名ですが、その理由が本作を読む

    • 【小説紹介】思わず混ざりたくなる!理想的な世界観の小説3選

      こんにちは。今日は思わず「ぼくもそこに入れて!」と叫びたくなってしまうような世界観の小説を3冊ご紹介します。 ①『夜のピクニック』(恩田陸 著) 【あらすじ】 今まで読んできた青春小説のなかでもトップクラスに好きな小説です。 学校行事ってふだんの日常とは違う、非日常感がありますよね。校外学習や体育祭の朝は変なアドレナリンが分泌されてムズムズしてました。 本書は「歩行祭」と呼ばれる、おそらく現実世界には一切存在しなさそうな学校行事で繰り広げられる、高校生たちのドラマで

      • 【小説紹介】表紙がカッコイイ小説3選!

        こんにちは。今回は表紙がカッコイイ小説を3冊紹介します。 ①『教育』(遠野遥 著) 【あらすじ】 イケメン風の男性の目元を覆う不穏な影。 「ハレンチ×超能力×ディストピア」小説と呼ばれている本書のすべての要素が込められているデザインで、ついつい引き込まれてしまいます。 内容は18禁(?)気味なのでおすすめする人を選ぶ必要がありそうですが、個人的には好きな世界観でした。 疑うことなく当たり前に享受してしまう世間的な尺度や常識は本当にすべて正しいものなのか。 独特な

        • 【小説紹介】タイトル見たらわかる、おもろいやつやん!

          こんにちは。今回はタイトルを見ただけで「うわ!これ絶対おもろいやつやん!!」ってなる小説を5冊紹介します! ①『殺した夫が帰ってきました』(桜井美奈 著) 【あらすじ】 一見するとふつうに見える人間でも、バックグラウンドにはさまざまなもの(闇だったり深い傷だったり…)を抱えていて、断片的に切り取られがちな行為も、それに至るまでの過程には善とも悪とも甲乙つけがたいことが多いんだなぁ、と感じさせられる小説。 実際読んでみて、思っていたような展開とは少し違いましたが、今まで

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        【読書家が選ぶ】石田衣良さんのおすすめ小説3選!

          【小説紹介】『汝、星のごとく』 凪良ゆうさん

          【あらすじ】 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 「わたしは愛する男のために、人生を誤りたい」 「まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない」 帯に並ぶ、脳天を衝き抜けるような言葉たちに惹かれて衝動買いした1冊。 気になった言葉を記

          【小説紹介】『汝、星のごとく』 凪良ゆうさん

          【小説紹介】『どうしても生きてる』 朝井リョウさん

          本書は六作の短編集です。(以下帯文より引用します) ①「健やかな論理」 死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。 心は答え合わせなどできない。 ②「流転」 家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。 どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。 ③「七分二十四秒めへ」 あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。 ④「風が吹いたとて」 社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。 だから、考えることをやめました

          【小説紹介】『どうしても生きてる』 朝井リョウさん

          ぼくの一日は宇多田ヒカルさんの曲の歌詞を書写することから始まる

          ぼく、宇多田ヒカルさんの曲の歌詞が好きで好きでたまらないんですよね…。 特にいちばん好きな曲が、ド定番で恐縮ですが『First Love』。 1999年にリリースされ、日本レコード大賞にも輝いた名曲中の名曲。(リリースが自分の生まれた年なのも運命みを感じる) ただ正直、そんな受賞歴の冠なしでもこの曲は、というか宇多田ヒカルさんの曲はすべて名曲ですよね。 エヴァンゲリオンのテーマ曲となった『One Last Kiss』然り、最新アルバムの『BAD モード』然り。 曲の

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          今田美桜さんのファンクラブイベントに参加した感想をエッセイ風に書いてみた①

          ぼくは先日、今田美桜さんに会った。 というか、会いに行った。 2022年8月28日、品川インターシティホールにて開催された、今田美桜さんのファンクラブ(イマノミオ)初のオフラインイベント「メジ郎の会~夏祭り編~」に参加したのだ。 ファンクラブ開設当初から会員になり、当然のごとく今回のイベントにも応募したところ、見事当選した。 どれくらいの倍率だったのかはわからないが、落選してしまい悲しんでる方のツイートをたくさん見かけたので、ぼくが当選したのはかなり幸運だったのかもし

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          【小説紹介】人間は恋と革命のために生まれて来た

          『斜陽』(太宰治 著) 【あらすじ】 古い道徳とどこまでも争い、<太陽のように生きる>べく、道ならぬ恋に突き進んでいく29歳のかず子。 最後の貴婦人の誇りを胸に、結核で死んでいく母。 自分の体に流れる貴族の血に抗いながらも麻薬に溺れ、破滅していく弟・直治。 無頼な生活を送る小説家・上原。 戦後の動乱の時代を生きる四人四様の、滅びの美しさを描き、戦後、ベストセラーになった、太宰の代表作。 『斜陽』ってタイトル、なんか趣があっていいなあ…。 という気持ちで読み始めたのですが

          【小説紹介】人間は恋と革命のために生まれて来た

          【小説紹介】『赤と青とエスキース』

          著者:青山美智子さん 以前読んだ『お探し物は図書室まで』もとても素晴らしい内容でしたが、本作も心温まる感動的な作品でした。 ひとりの人間の穏やかな日常を切り取って、読者に感動や勇気を与えてくれる、そんな作品を何冊も生み出してしまうなんて、凄すぎる…… 以下、なぜか自分の琴線にふれた言葉を引用させていただきます

          【小説紹介】『赤と青とエスキース』

          【本好きのみんな~全員集合!】角川武蔵野ミュージアムに行ってきた!

          こんにちは!大学生フリーライターのまさやです。 この記事では生粋の本好きであるぼくが、角川武蔵野ミュージアムの感想を共有して、ぜひみなさんにも行ってみてほしいと思います。(回し者ではありません) ※当記事の最後にあるサイトからチケット申込ができます!(当日も同じ金額で買えますよ) 角川武蔵野ミュージアムは、埼玉県所沢市(「東所沢駅」から徒歩10分)にある約3600坪にも及ぶ大きさの美術館です。 デザイン監修は、新国立競技場のデザイン設計も担当した隈研吾さん。そのほか、

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          【書評】地平線を追いかけて満員電車を降りてみた

          今回紹介するのは、紀里谷和明さんの著書『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』という本です。 この本は、悩みを抱える複数の主人公が、劇場を運営している初老の支配人と「対話」を繰り返しながら、徐々に自分の心の内を解き明かして悩みを解決していくというストーリー形式で進んでいく話です。(形式としては『嫌われる勇気』や『夢をかなえるゾウ』に似ているかも) 自己啓発本はあまり読まないのですが、本書からは得られた気づきや学びがたくさんあったので、それらの学びを3つのポイントに

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          恋愛小説がなんでおもしろいのか、言語化してみた

          みなさんこんにちは! この記事は、恋愛小説が特に好きなぼくが「なぜ恋愛小説はおもしろいのか」をあえて言語化してみようという試みです。 恋愛小説というと、「甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれる!」とか「ひたすら相手を想う主人公の気持ちが成就した瞬間がたまらない!」とか、人によって楽しみ方や感動するところは様々ですが、この記事ではもう少し、読み手としての人間の本性も交えて深ぼっていこうと思います。 ぼくが考えるに、ポイントは大きく3つです。 ①恋愛感情には譲れない価値観

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          妄想から生まれる脳内ワールド ~『ホワイトカメリア』を読んで~

          みなさん、こんにちは。 今回は、エモくてどこか儚い、けれど誰もが一度は妄想に描いたことがあるような恋愛小説を紹介したいと思います。 『ホワイトカメリア』 作:MIYAMU  東京・恵比寿にある「Bar citr0n」にて数々の恋に悩めるフォロワーたちの恋愛相談にのってきた。 失恋バーの愛称でSNSで広く人気を博す。 また占い師としての顔も持ち、Net ViViにて毎月連載中。 👆は本書に記載されていた著者プロフをそのまま引用したのですが、まず「バーのマスター×恋

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