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#続・学習者起点 学習者起点の反転授業。「どうでもいいこと」が自宅学習する動機に変わるのか。

まえがき 

 義務教育で反転授業の実践は可能なのだろうか。学習者に学びの動機がある場合は、自宅で基礎的な学習を促し、授業で対話中心の発展的な学びが期待できる。しかし、中学校などの義務教育において、学習者の勉強なんて「どうでもいいこと」を前提にすると、自宅で基礎的な学習を促すことは、学習者起点の学びからほど遠い。
 そうは言っても、授業で対話中心の発展的な学びの展開をすることは、学習者にとって深い学びにつながる。
 今回は、実践した授業をもとに、このように工夫すれば学習者起点の反転授業になるという仮説である。

1.まず実践授業を簡単に

 実践した授業は、中2理科のフレミング左手の法則について、実験を通して学ぶ授業である。また、本実践の学習の流れを簡単に示す。

実践した授業の流れ

学習視点の活動(括弧は教師の活動) 
1.見通しを持つ(説話)
2.問いを立てる(学習課題の提示)
3.グループで実験をする(個別の支援)
4.グループで結果から問い考える(個別の支援) 
5.発表をする(共通点をファシリテート)
6.学習課題のまとめる(個別の支援)
7.振り返る

@NoguLabo

2.問いを立てるための反転

 生徒が自宅で学習する内容である。
(1)youtubeで映像教材を見る。

(2)映像視聴後のクイズの答えを共通シートに書き込み。なぜ、磁石が逆だと導線の動きが逆になるのか問いを持つことを期待する。

@NoguLabo

3.反転授業の流れ

2時間連続授業で考える。以下の流れである。
 ・1時間目の最後 → 自宅学習 → 本授業

(1)生徒は、事前の授業で見通しをもつ。

※授業の残り10分程度

1.見通しを持つ(説話)

@NoguLabo

(2)生徒が自宅で「問いを立てる」(上記2)

2.問いを立てる(学習課題の提示)

@NoguLabo

(3)教師は、共通シートに書き込まれた「問い」を見える化する。

生徒が課題を理解したら実験を始める。

@NoguLabo

3.グループで実験をする(個別の支援)
4.グループで結果から問い考える(個別の支援) 
5.発表をする(共通点をファシリテート)
6.学習課題のまとめる(個別の支援)
7.振り返る

@NoguLabo

あとがき 反転授業のタイミング

 学習者起点の反転授業の実践について、来年度のために備忘録を残そう。
 ・カリキュラムマネジメントで効果的な学習課題で実施する。
 ・授業準備にそれなりに時間がかかる。
 ・学期に3回を目指す。
 ・教師も生徒もGIGA端末に慣れている必要がある。

参考


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