12.回復期リハビリテーション
おはようございます。
今日は仕事の話題中心に!
自己紹介以来あまり触れてませんでしたが、自分は理学療法士で、ずっと回復期リハビリテーション病院で勤務しています。途中外来や訪問リハビリにも携わりましたが、基本回復期病棟の専門だと思ってます。
回復期の理学療法士としてはレベルはまずまず良い方ではと思ってます(笑)。
理学療法士とは?
以下は、理学療法士協会の案内をそのまま載せます。色々解釈はありますが、正式にうたっているものを。
理学療法士とは、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改 善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。
理学療法士は国家資格であり、免許を持った人でなければ名乗ることができません。理学療法士は主に病院、クリニック、介護保険関連施設等で働いています。中には専門性を生かし、プロスポーツのチームに属している理学療法士もいます。
理学療法士数
知らない人もいると思いますが、現在150000人を超える理学療法士がおり、毎年1万人も養成校を卒業しています。現在の世代別人口がは各年代100~120万人前後とされているので、同世代の方の100人に一人が理学療法士ということになりますね。これは多いのかな?
理学療法士の勤務先
介護保険サービス:通所リハビリテーション/訪問リハビリテーション/住宅改修・福祉用具のアドバイス
医療サービス:病院/診療所
保健サービス:健康教育/介護予防
行政サービス:市・区役所/特別支援学級
福祉サービス:障害者福祉センター/障害児(者)通所・入園施設
トータルヘルスプラン事業:健康管理/スポーツ
などなどでしょうか。色々な分野での活躍も多いですが、私自身は医療サービスにおける回復期リハビリテーションを担う病院で勤務しています。
回復期リハビリテーションとは?
ではでは、私が勤務している回復期リハビリテーション病棟についてです。
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。疾患別に入院できる期間が定められており、誰でも入院できる病棟ではないということです。比較的重症度の高い方が入院されます。急性期で治療が終わって多くの方は、直接元々生活された場所に帰りますが、直接その場所へ戻ることが難しいような方が入院されてきます。
これらの患者さんに対し、チームの各担当スタッフが入院後すぐ、寝たきりにならないよう、起きる、食べる、歩く、トイレへ行く、お風呂に入るなど(これらを「日常生活動作」(ADL)といいます)への積極的な働きかけで改善を図り、家庭復帰を支援していくのです。回復期リハビリテーション病棟は2020年11月時点で、全国1,560の病院内に約1,250病棟、約89,000床が整備されているとのことです。各病棟は入院中提供されるリハビリテーション・ケアの体制の違いにより、制度上「入院1」から「入院6」まで、6つのグレード(段階)に分かれています。入院1が最もグレードが高く、入院6が低いということになりますが、理学療法士個々でみると1でも6でも関係なく、頑張っている人は頑張っている、それなりのヒトはそれなりでしょうか。
おわりに
noteを始めたことも、回復期の専門の理学療法士として、今後も増えてくる後輩理学療法士たちの為にも、自身が回復期で経験した様々な関わり、患者さん、家族との向き合ったこと、回復期リハビリテーションの良い部分と課題、回復期にいるからこそ出していかなければならない発信などなどを綴るつもりです。
理学療法士一人でも良くできる部分と、力及ばない部分があります。次回からは、私は悩んだ事例(患者さん、スタッフ、いろんなこと)について綴っていきます。理学療法士の方に参考になればと思いますし、回復期で働く方、入院経験のある方・御家族などなど見てもらえれば。