水陸機動団の在沖米軍施設への配備についての検討・協議等に関する文書の不開示決定(存否応答拒否)に関する件
2021年1月25日、共同通信および沖縄地元紙により、陸上自衛隊幕僚長と在日米海兵隊司令官とのあいだで、埋立工事がすすめられる辺野古新基地(キャンプ・シュワブ)に陸上自衛隊の水陸機動団を常駐配備し、米軍と共同使用する合意がなされていたとの報道がありました。
これをうけて防衛大臣に対し、シュワブへの水陸機動団の常駐配備や米軍との共同使用に関し、防衛省内部部局や陸上自衛隊が保有する全ての行政文書を開示するよう請求しました。(同年1月25日)
辺野古新基地建設が完成すれば、米軍はシュワブと北部訓練場と伊江島を中心に沖縄北部で演習を繰り広げるといわれています。実際に辺野古新基地には200機ものオスプレイが駐機するといわれていますが、北部訓練場に新設されたヘリパッドはそうしたオスプレイの離発着が可能なものとなっています。
こうした米軍の動き、また既に陸自第15旅団の部隊が北部訓練場で訓練をしている事実を踏まえると、シュワブに水陸機動団が配備されれば、水陸機動団が北部訓練場で演習を実施する可能性も十分に考えられるのであり、シュワブへの水陸機動団配備は同時に北部訓練場問題にもつながっていきます。
ここに行き着くまでに丸2年の月日があるので、以下、ザッと経緯を説明する。
同年3月29日に、対象文書の存在の有無を明らかにしない不開示決定、いわゆる存否応答拒否を理由とする不開示決定がなされたので、同年4月1日に不服審査を請求をしました。
同年6月30日に、防衛省から情報公開・個人情報保護審査会へ諮問したことの通知があり、同年3年8月3日に同審査会が請求人に不服審査についての意見書や資料の提出を求めてきたため、以下の資料を提出しました。
http://kaeizyuku.com/wp-content/uploads/2021/08/2021.8.3審査請求意見書.pdf
※以後、審査会で私たちの意見書やそれに対する防衛大臣による反論の審査が行われ、数ヶ月から長ければ数年後に答申が出される状態となり、2023年2月2日にまたも以下の不開示決定(存否応答拒否)が通知されました。
急速に進められる米国の対中戦略は、米国が'有事'を望むようにして準備され、それを補佐する舎弟として自衛隊が存在する。なんと情けないことか。国土とそこに住む人々の存在を忘れているかのように、米国の意図するまま'有事'を作り上げていく。
わたしが米国のお偉いさんなら'馬鹿な日本人が多くて助かる''反中を煽れば日本人は言うことを聞く'とおもい笑いが止まらないだろう。
どさくさに紛れて、辺野古が完成しても米軍は使わず自衛隊に使わせようという魂胆でもあると見受けられるここまでのやり取りは、'本土'の無責任さを自らが示すことになり得るので、公開するとともに当事者の無惨で劣悪な歴史から目を逸らさないためにも続けなければなるまい。
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