草野球に”やりがい”は必要か?
草野球における「やりがい」は、参加するメンバーのモチベーション、極端に言えばチームの存続までの話において重要な要素の一つかもしれません。草野球というスポーツは、プロ野球選手として日本一を目指したり、ファンを喜ばせることにやりがいを見出したり、”甲子園優勝”などの全員が目指したいゴールが設定されていたりと、わかりやすい結果を求めるタイプの野球とは異なり、メンバーの数だけ野球に対する「コンセプト」が多様に存在するのが草野球の一面ということも否定できないはずです。今回は草野球をやるうえで、”やりがい”とは何か、そしてその必要性について少し掘り下げて考えてみたいと思います。
1. 「やりがい」とは何か?
まず、草野球における「やりがい」は何を指すのでしょうか?プロスポーツや高校野球とは異なり、草野球では一見”報酬”や”青春”が得られるわけではありません。ここでいうやりがいは、チームが勝利を目指すための努力や練習の達成感、個々のスキル向上、チームワークや勝つための戦略を考える楽しさ、そういった「自己実現」的な要素です。あるいは、単に楽しく体を動かし、リフレッシュすることにやりがいを感じる人もいるでしょう。また、試合後の打ち上げに最大の喜びを見出す人もいるはずだし、いていいというフィールドが草野球の良さでもあります。
一方、ここで問題になるのが、チーム全体で「やりがい」を統一できるかどうかという点です。あるメンバーは「勝つこと」にやりがいを感じているかもしれませんが、他のメンバーは「飲み会でうまい酒を飲むこと」が目的かもしれません。
2. 草野球が楽しくなくなる要因
草野球が楽しくなくなる理由の一つに、「コンセプトの違い」があります。勝ち負けを重要視するメンバーがいれば、ただ楽しんでプレーしたいというメンバーもいるでしょう。このような価値観のズレは、やがてチーム内に亀裂を生むことになります。あるメンバーにとっては「やりがい」となるものが、別のメンバーにとっては重荷となることがあるからです。
実際、チーム内での目標設定が異なると、プレー中のコミュニケーションや協力もスムーズにいかなくなります。例えば、勝利を目指して真剣にプレーしたい人にとっては、勝ち負けに関心のない態度を見せるチームメイトが、やる気を削ぐ原因になるかもしれません。一方で、楽しくプレーしたいだけの人にとっては、勝ちにこだわる姿勢がプレッシャーに感じられることもあります。要するに、どれだけ「チームのメンバーとやりがいを共有できているか?」ということが、草野球の楽しさを決める要素になる、ということです。
3. 生活環境の変化とやりがいの喪失
草野球を長く続けること自体が難しい理由の一つに、メンバーの生活環境の変化があります。仕事が忙しくなったり、家庭の事情が変わったりすることで、定期的な参加が難しくなるケースが多いです。その結果、草野球に対する「やりがい」も薄れがちです。例えば、かつては毎週の試合を楽しみにしていたメンバーが、家族との時間や仕事の重圧で次第に参加頻度が減り、最終的に辞めてしまうことも少なくありません。
また、一つの趣味を長期間続けることは、誰にとっても簡単なことではありません。草野球に情熱を持ち続けることができる人もいますが、10年続けることができる人は少数派です。やりがいが消え、新しい趣味やライフスタイルにシフトしてしまう人が多いのも現実です。
4. 存続には柔軟性が必要
結局、草野球チームを存続させるためには、メンバー全員が同じ「やりがい」を共有する必要はありません。ただ、重要なのは、それぞれのメンバーが自分なりの楽しみや達成感を見つけること、そしてチームとしての柔軟な対応が求められます。特に、メンバーが減ってきた場合には新しい人材を積極的に募集し、チームの運営をスムーズに継続できるよう努めることが大切です。
結論として、草野球にやりがいが必要かどうかは、チームの目標やメンバーの価値観に依存します。勝つことがやりがいであるチームもあれば、楽しく体を動かすことに満足するチームもあります。それぞれの価値観を尊重しながら、メンバーが自分のペースで楽しめるような環境作りが、草野球の本質なのかもしれません。
その中でも、野毛ペッパーズは、「本気で勝ちたい」を重視したチームです。
野毛ペッパーズという草野球チームで「2030年12月31日までにドジャー・スタジアムでプレイする」という目標を持って活動しております。詳しくは下記記事をご覧ください!!