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〈著書紹介〉できないことができるようになる指南書
あなたにとってできないことってなんですか?
例えば50代男性である私にとっては、子どもを産むことや今更ながらプロの力士になることなど、生理的・肉体的に不可能なことは承知しております。
でも基本的には、マインド(考え方)を変え、アイデンティティ(自分の在り方)を確立すれば、まだまだできることはたくさんあるのではないかと考えております。
ある道で成功した人にお会いすると、やはり考え方・とらえ方・マインドの持ち方などが重要だと感じさせられます。
特に彼らは「できて当たり前」の領域が広いですね。
「成功者の当たり前」と「成果を出していない人の当たり前」の違いは決定的に違います。
「成功者の当たり前」=「○○ぐらいは、できて当たり前」の領域の広さが、成功するためには、非常に重要だと感じます。
では、成功の最速要因とはなんでしょうか。
その一つが、あなたが目指す道の成功者を明確にして、その考え方、手法を徹底してパクるのです。
全部をマネする
もちろん表面的な「やり方」の真似ではなく、その対象者の「考え方」⇒「アイデンティティ」までも参照して実践してみる。
もしあなたがなにかビジネスを始めようとしたとき、なにから手をつけるか?
まず「なに」ができるか思案し、ビジネス案件を探しますよね。
そして、その案件について調べて、「なに」から始めたほうがよいのか探しますよね。つまり「なに」=「やり方」探しからスタートするわけです。
でも「やり方」を追求した挙句、大切な「在り方」(ここでいう「考え方」⇒「アイデンティティ」)をほったらかしにしたら。
「在り方」はその人の骨格のように大事なもの。
つまり「やり方」を明確にする前に、「在り方」を確立してみる。
このプロセスとしては
前者の Do(やり方) ⇒ Have(得る) ⇒ Be(なる)
ではなく、
Be(在り方) ⇒ Do(やり方) ⇒ Have(得る)
を辿る。
つまり、
『成功へのアイデンティティを確立する』⇒『それに見合った方法を実践する』⇒『その成果』
このプロセス、実はとても重要です。
Be(在り方)から始めることで、これから先つまずいたときに、方法論などに翻弄されない、諦めない力強さを持てると思います。
一代で帝国を作り上げた大立者の成功物語では、必ずその方の「今も持ち続けている創業時の志」、「私の誰にも譲れない理念」がでてきますよね。
そう、成功者の「モデリング」には、「在り方」がとても重要です。
では、モデリングを実践する際に、核となるのは機能は?
つまり「脳の使い方」だそうです。
モデリングの実践方法
では、モデリングの実践方法として、効果的なのは、お手本となる方へのインタビューがいいようです。
そのポイントとして、
➀インタビューの際、聞いた内容を勝手に解釈しない。(はじめて聞くことのように聞く)
自分の過去の経験や体験と勝手に結びつけてしまうと、お手本の方の気分を害してしまうことや「過去に聞いた話しだから、あまり聞かなくていいや」と考え、脳が聞いた情報をインプットしなくなるなどのデメリットの弊害が起こるので、注意が必要です。
②「成功しはじめた初期のころ」の話しをインタビューする。
お手本の方が今現在実践していることではなく、その方のうまくいき始めた「初期のころ」をブレイン・コピーできるように、内容を聞く。
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③「意味がわからない言葉」は、すぐに調べる。
特に専門用語などは、スマホで手軽に調べられますので、わからないままにしない方がよいでしょう。
コピーした内容を実践する際は、教えてもらったことに何かを足したり、引いたりして、自己流でやらないほうがいいそうです。
これを「トーレス行動」(英語で『なぞる』の意)と呼びます。
「トーレス行動」の肝
➀教えてもらったとおりに実践する
②行動の結果を振り返る
③うまくいった内容を記録する「ノウハウ(知識レベルの方法や手段)化」、「ドウハウ(考え方、やり方、心身状態)化」する
成功脳をモデリングすることに興味がある方は、
『できないことがなくなる技術』
著 石川大雅
中経出版を一読ください。
たいへん参考になります。