毒親から離れるための日記①

今日私は決心した。
この家から出ていく。ここにいたら幸せになれないし、自分を大切にしているとはとても言えない。

特に理由もないのに涙が止まらないのも、父親の声を聞いたり姿を見たり、存在を認識するだけで蕁麻疹が出るのも頭が真っ白になるのも、"異常"だから。

辛くて辛くて仕方がない。でも、私なんかよりもっと辛い人はいる、もっと酷い親を持った人もいる、と思うと私は弱い人間なんだと思えてくる。こんなことで泣き言を言うのも、家を出たいというのも幼稚な甘えなんじゃないかと囁く私もいる。

大嫌いな親の金で生活し、大学に通っている。それだけでもこの世から消えてしまいたくなる。ハタチになったのに、現状を何も変えられない自分にも嫌気がさしてくる。

私はとても卑屈で、自己肯定感はマイナスに振り切れている。それなりに自分の能力を認めていた時期もあったが、毎日のように「お前は何も出来ない」「子供だ」「お前なんかに出来るわけねぇだろ」と鼻で笑われ蔑まれ、少しでも自己を肯定しようとすると蹴られたり殴られたりする。

女の身体では、運動しても筋肉も上手くつかず、体力もそこまでない。どう頑張っても男の人と同等になることはできない。それなのに私が男の人と同じように出来ないと馬鹿にされる。私はずっと、強くなりたかった。だから、大学に入って、武道を始めた。でもそれすら、馬鹿にされた。武道自体は好きだから続いているが、そこで学んだことを、現実で親相手に使うことが出来ないのも、ストレスになってきている。

私の父親は、極度のマザコンだ。家族より母親が大事だと宣言している。そのくせに父方の実家に泊まりに行くとよく喧嘩して帰ってくる。そういう時はとても機嫌が悪く、ドライヤーをかけたり、食洗機を回したりするだけでうるさいと怒鳴る。

私には関節リウマチを患っている母がいる。母は普段はとても明るく努力家だが、この病気になってからは家事に支障が出ている。母を動かすわけにはいかないため私が代行することもあるが、母は自分から動かないと気が済まないタチなので動いてしまう。父親はそんな母に対しても怒鳴り、働かせようとする。自分は何も動かない。一度くらい食器を洗ったりしただけで自分は家事をしていると豪語し、あとの時間はずっと夜中までテレビを見ている。

つらつらと悪口を書いたが、この調子で書いていくと本が書けそうなのでこれくらいにしておこう。

とにかく私は、この親から離れようと思う。
就職して引っ越すのが一番早いが、それでもまだ2年以上我慢することになる。私はそろそろ限界で、希死念慮を持ち続けている上に、なにかの拍子に父親を殺してしまうかもしれない。
こんな状態が続くよりは、どんな仕事でもして早急にひとり暮らしが出来るくらいの財力を手にするしかないだろう。

私は今からこの家を出る過程を記録しようと思う。

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