上石乃衣莉

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毒親から離れるための日記①

今日私は決心した。 この家から出ていく。ここにいたら幸せになれないし、自分を大切にしているとはとても言えない。 特に理由もないのに涙が止まらないのも、父親の声を聞いたり姿を見たり、存在を認識するだけで蕁麻疹が出るのも頭が真っ白になるのも、"異常"だから。 辛くて辛くて仕方がない。でも、私なんかよりもっと辛い人はいる、もっと酷い親を持った人もいる、と思うと私は弱い人間なんだと思えてくる。こんなことで泣き言を言うのも、家を出たいというのも幼稚な甘えなんじゃないかと囁く私もいる

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    • 感情を言葉にしようとすると、いつも私の主観が入ってしまう。私の置かれている状況。それに至った経緯。すべて説明しなくては、伝わらない、とどこかで思っているのだろう。 夜の闇と静けさは、昼間、太陽に照らされて誰とも知らない人々と競っているような錯覚を忘れさせてくれる。 夜だけが、私が私であることを、そして私が誰とも競うことなく、ただそのままで、ここに在ることを認めてくれる。 だから私は、夜が好きだ。 私の母は朝型人間で、それこそが正しい姿だと思っている。そうすることで、一

      • 動き出してしまった歯車は誰にも止められない。 この運命の行き先がどんな結末になるのか。 私の想像などはるかに飛び越えてしまうのだろう。 現実は誰にも変えることはできない。 どんな結末を迎えるにしろ、私にはそれを受け入れるしか道はないのだ。 たとえそれが、どんなに受け入れ難い事実だとしても。 動いていくバスを。近づいてくる逢瀬を。 その身を委ねることしかできぬ焦燥と高揚感が後押しする。 私がその罪を彼に告白することは一生ないだろう。 ただ、その姿を目に焼き付けるため

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      • 毒親から逃げる日記
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