『生きる LIVING』全就活生これを観ろ by内定ゼロ24卒
黒澤明原作『生きる』のリメイク版
『生きる LIVING』
観てきました。
就活中の身として是非同じく就活で疲れたり将来に悩んだりしている人たちに観てほしいなと思いました。
なのでネタバレ控えめでいきたいと思っていますが鑑賞予定のある方で「あれ、危ない」と思ったら閉じてください…笑
⚪︎あらすじ
ウィリアムズは、ひとり息子とろくに会話もせず
役所の市民課の仕事も淡々とこなしてきました。
おかげで嫁からは煙たがられ
職場でも距離を置かれる存在
ある日余命宣告をされ
自分の人生を振り返ると
母親を亡くした息子にもっとしてやれることはなかったか、
仕事では全力を尽くしていたか、
色々な後悔が押し寄せます。
いてもたってもいられなくなった彼は
仕事を投げ出して海辺の街にやってきます。
浴びるほど酒を飲み夜遊びをしてみますが
しっくりこなかったのか2.3日で
ロンドンに帰ります。
そこで部下であるハリスと偶然会い、2人で食事をし、
彼女の「自分の人生楽しんでみせる」という
パワーに惹かれていきます
彼女と出会い感化されたウィリアムズは
残された時間を「あること」に捧げようと決めました。
⚪︎就活生にオススメしたい
私は今就活中で毎日のように不採用の文字を見て
社会から必要とされてないんだな
この先何十年もつまんない仕事漬けの毎日送って
人生楽しいこととかあるのかなって思ってました。
大学まで出してもらったからには、かっこいい仕事に就かなきゃいけないのかなとか
自分が生きてる意味ってなんだろうとか(自殺願望とかじゃないけど)
私は原作は未視聴の状態で観たので、余命宣告されたウィリアムズが色んなところ旅したり、死ぬまでにやりたい10のことをやり遂げたり、そんな話かなと思っていましたが、違いました。
人生の楽しみ方がわからないと言って「楽しむ」の代表とも言える飲み歩きをしたり夜遊びしたりしてみたけど、
ウィリアムズにとっての「人生の楽しみ方」はそれではなかった。
ウィリアムズには大きな夢も派手な才能もなかったけど、彼は彼なりに小さなことかもしれないけど確実に人の心に残る生き方をしました。
映画だからと言って派手な演出があるわけでもなかったし、どちらかと言うと人間のリアルな部分を映し出していてどこか恥ずかしさを覚えて目を背けたくなるようなシーンが多かったように思います。
でも、悪い意味ではなく、1人の人間が及ぼすことができる影響なんてたかが知れてるし、ほとんどの人間は輝かしい記録や記憶を残さずに一生を終えていく。
それでも、自分が胸を張って「楽しんで生きた」と言えることがたった1つでもあればそれは幸せなことなのだと教えてもらいました。
きっとそれはお酒飲むことでもいいし、夜遊びでもいいし、アイドルを推すことでもいいし、家族との時間を大切にすることでもいい。
この作品でウィリアムズの場合は…を見せてもらったように感じました。
だから人生何歳からでもやりたいことできるし、これから何十年もある人生の中で1つ楽しめることを見つければいいんだ、と思ったら目の前の就活の焦りや不安が少し晴れた気がしました。
あとは、シンプルにビル・ナイの演技が凄すぎて私最初から最後までずっと泣いてて途中過呼吸になりかけたくらいでした、
涙流してストレス発散したのもあるかもしれません笑
私は人生に悩んでいるこの時期にこの映画を見て本当に救われました。
私のように少しでも心が楽になる人がいればいいなと願います。
うちらの人生はお祈りメールなんかで終わらないよ。
まだ20代、きっと人生どうにでもなる。
らくーに生きよう24卒。
何歳からでも幸せになれるよ。