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映画「市子」レビュー
今日は映画「市子」を鑑賞してきました。
※ネタバレあります
ある日突然失踪した市子という女性の人生や周囲の人間にフォーカスを当てた作品です。
個人的評価は★★★☆☆
・杉咲花さんの演技が素晴らしい
私が特に印象的だったのは、プロポーズをされたときの泣きの演技と月子の介護シーンでした。
序盤と終盤に同じシーンが繰り返されたプロポーズシーンですが、2回見てもあの演技は素晴らしかったです。
目にいっぱい涙をためて驚きと嬉しさと後ろめたさ、きっと他にも数えきれないほどの感情が込み上げるシーンだと思いますが、何も背景が分からない序盤に見ても複雑な感情を読み取ることができました。
逆に月子の介護シーンは、「なんで私がこんな目に」「あんたがいなければ」みたいな負の感情がストレートに伝わってきて恐怖を感じました。
杉咲花さんの表情演技をあまり見たことがなかったので、今回でガラッと印象が変わりました。今後の作品も追ってみたいなと思います。
・心はあまり動かなかったかも
口コミが良く、気になった作品でしたが、口コミを見てしまったのが今回は失敗だったかも知れません。
「苦しかった」「想像以上に重かった」のようなレビューが多く、少し身構えて見てしまいました。
主題をすごく簡単にまとめると家庭環境に恵まれなかった女性が自由に生きたいと願う、といった感じだと思いますが、ストーリーとしてはそこまで斬新なものではなかったという印象でした。
子どもの無戸籍問題は実際にある話なのでしょうが、どこか作り話のような感じを受けました。せっかく演技力の高い俳優さんを起用して生活に密着したような撮り方だったのに、少しドラマチックすぎたのかなという印象を受けました。
昨年見た「遠いところ」という作品が、ちょっと似てる題材で、ほぼドキュメンタリーみたいな構成ですごく好きな作品だったので、無意識にちょっと比べてしまいました。
でもこれに関しては好みの問題かもしれません…
以上、映画「市子」のレビューでした!
次は、「枯れ葉」と「カラオケ行こ!」を狙ってます⚡️⚡️