双極性障害と戦う日々
わたくしは双極性障害という精神障害があり、10年以上通院をしております
躁うつ病とも呼ばれ寛解することが難しい障害であり、精神の波が大きいことから生活に大きく支障が出る障害でもあります
わたくしは幸い良いお医者様方に恵まれ維持期(症状が落ち着いている時期)に近い状態で今は生活を続けておりますが、それに至るまでの生活は本当に大変なものでした
双極性障害にはうつ状態と躁状態がございます
まずうつ状態とは
・気力が湧かず動けない
・希死念慮(死にたいと思う気持ち)を常に感じ続ける
・ネガティブな思考が止まらない
などがございます
鬱期が酷い時は、何ヶ月も外に出られず寝たきりに近い状態で言葉を発することも出来ない時もありました
ですが一番厄介なのは躁状態なのです
躁状態とは
・自信過剰になる
・アイデアが次々と湧いてくる
・行動力が高い
といった症状がございます
一見するととても良い面に見えますが、裏を返せばいちばん危ない時期でもあります
自信過剰になると他者を攻撃しやすくなったり、何でもできる気になってノープランで無茶な行動を取ったりします
アイデアがたくさん湧いてくることはプラスな面もありますが、大体が計画倒れして頓挫してしまうか浪費に走ってしまうきっかけになり後悔することが多く見られます
行動力が高いのはいちばん危険な状態です
健康であれば行動力があるのはとても良いことに働きます
しかし双極性障害を持っている場合は、希死念慮と重なり自死行為に走るきっかけになってしまうからです
大変恐ろしい障害ではありますが、適切な治療を続けていれば今のわたくしのように健常者の方並にお仕事が出来たり安定して生活することも出来ると感じています
今でこそうつ病などの精神病は、気の持ちようではなく脳の病気(障害)であると認識が広まっておりますが理解してもらうこともまだまだ難しい現状ではございます
もしこの記事を見てくださっている貴方のまわりに、精神を病んでいる方が居らっしゃれば
すぐに解決しようとせずにまずは精神科または心療内科に行くことを勧めてあげてください
素人が傾聴して簡単に治るものではありません
医師による適切な治療が必要なのです
わたくしは幸い理解のあるパートナーに恵まれ、転院を繰り返しはしたものの相性の良いお医者様にも恵まれました
そういった恵まれた環境下にあるからこそ、今は自分が好きなことを続けられております
これはわたくし自身が双極性障害に屈せず、動き続けた結果でもあると自負しております
長くなりましたが双極性障害という精神障害があること、障害があっても抗い続けて自分の好きなことを見つければ幸せに生きられることを知っていただければ幸いです
ノエル・イシャマール