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兄と量子のもつれ。

昨日も母と行動を共にして、疲れ果てた。
昼間は薬の影響か、言っていることが短絡的で、衝動的で、あまりに短絡的すぎて、話の辻褄が合わない母。

僕たち兄弟は、昔から常に金を使うな、節約しろと言われたり、何か気に食わないことがあると、
じゃあ〇〇のお金は出さないとか、
生活そのものを奪われるような脅しをよくされて来た。


僕は、そんなこと全く真に受けず、
好きなことにお金も時間も使って来た。

ただ、兄はとてつもなく真面目。
真面目ゆえに、育ちの影響を直に受けている。
それをとても可哀想に思っている。
僕がちがう世界に連れて行きたい。
この数年間でそう思うことがすごく増えた。


先日も母の手術日に兄に会うと、
僕が勧めた仕事をやっているらしい。
3年前に9年間レンタルビデオ店の最低賃金で働いていた兄。
僕はその時5年ぶりくらいに兄に病気になったことで連絡した。
するとまさかの逆相談で、

レンタルビデオ店がコロナの影響でなくなる。
ものすごく遠い店舗に行けば仕事はある。
店長には君は他に何もできないんだからここを辞めても通用しないと言われていて、
そうしようと思う。


そんな話だったと思う。


僕は、いい感じに腹を立てながら、
夢と希望を捲し立てたあとに、
自分の年齢分の給料を貰ってもいいんだよ、
なんでもできるんだよ、と兄を説得して、


レンタルビデオ店なんかやめちまえ、
失業保険をもらうんだ、会社都合にする方法
職業訓練を探して、お金をもらいながら勉強する方法、
概ね、兄にも向いてるし、上向いて行くであろう業種を説明した。

すべて実行してくれた兄。
だから今は給料もそこそこ、
ボーナスは年に2回、二ヶ月分をもらっていてお金が余ると言っていた。


母はこの話を聞いて、
兄に奢ってもらえ、お金があるんだからと僕に言った。
僕は激怒した。

そんな親だから、兄は何もできないと思い、
お金を持ってはいけないという、
見えない引力に潰されている。

これだと、非科学的な話に聞こえるけど、
本当に、本当に、
それはある。

母は僕ら兄弟には金を使うなという、
でも家にはブランドの靴や服だらけ、
車も乗り換える。


僕は、決して
金を恵んで欲しいわけではない。

ただ、こいつはクソだなと、思ってしまう。


母にそれとなく話した。
自分が好き勝手してるように、
息子たちの好き勝手を許すことはできないのか?


すると、母は唖然としていた、
考えたこともなかったと言っていた。

だってお金を使わなかったら残るし、、、
母はそう言った。

でも、使い方を何も知らない子供にそれを言い続けることは、
本当に臆病で小さい人間になってしまうよ。


兄は大人だ、
自分で歩かないと行けない。


兄と先日話した時、少し漏らしていた。
接客業に戻りたい。。。と。


兄は全くコミュニケーションが上手い方ではない。


僕は兄に昔から優しくされてきた。
手先が器用で、ゲームも好きで、
僕がプラモを買っても全部兄が作っていた。
レジには怖くて行けない兄の代わりに僕が行っていた。


お兄ちゃん、それはコンプレックスの裏返しやで笑
絶対、ものづくりが向いてるって笑

そういうと、兄はそうかなぁー、と笑っていた。


兄はまた貧乏に戻りたいんだろうなぁ。
無力じゃない自分が、居心地悪いんだろう。

大丈夫、絶対うまく行く、
なんでもやろう、
人生一回、
また自分も這い上がって、それを見せるわ。

そう言って、兄とは別れた。

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