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【読切感想】ディアー・ディアー・マイライト / 鈴木ゆう先生【LaLa2025.2月号】

あらすじ

双子の獣が太陽と月をそれぞれ追いかけこの世界の朝と夜をつくりだしていた。弟のハティは、兄スコルが太陽を食おうとして焼け死んでしまい、朝を求めた人間たちの重みで落ちた闇の底にいた。もうなにもしたくなかったのに、ある日落ちてきた流れ星のポリーから飛び方を教えてほしいと付きまとわれるようになる。

すきだったところ

・鈴木ゆう先生のファンタジー読切、嬉しい。「穴の底のナルゲ」すっごくすきだった~~。
・鈴木先生の描かれる線とデザインがすっごくすき。神話ものということは連載をみすえたものではなく、読切としてかききる意気込みが感じられてうれしい。
・ハティ、褐色の肌の少年姿も獣姿もめっちゃよかった~~!
・スコルの羽根を食べて翼を出す見せ場のシーン、とんでもなく美しかった。この翼の形態、めちゃくちゃすき。絵がうますぎる……。
・見開きの夜の、星々の美しさもよかった。
・スコルの羽根を抱きしめるハティのところもすっごくすきだった。たったひとつ残ったもの。
・ポリーちゃんがとにかくかわいくってしかたなかった。いっぱい喋る~~!今度はずっと一緒にいられそうでよかった。

もうすこしほしかったところ

・最終的にポリーちゃんを食べて光るようになるのだろうかと思ったらちがった。私が読み取れていないだけかもしれないけど、最初にポリーを口に入れたあと浮き出た模様はなに……?
・結局愚かな人間によってハティもポリーも貶められた過去があるのに、そこが晴らされる形ではなかったの、スカッとはしなかったけどそういう人間の情は超越した話だったということで納得もできる……。
・ハティは人間ではないわけで、だけど人間の姿をとっているので、感情はどちらに依るのか?って難しいんだな~と思いました。
・感情の哀の部分をもっと感じたかったけれど、それもまた難しいのかな……あんまり刺さってこなくて……。とはいえあの翼の演出が見られただけで大満足なところある。

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