気を許す人|日記 8/27-8/28
2024年8月27日
久しぶりに東京の日がつづく。いつもどこに泊まれば、都合がいいのかわからず、曖昧なままに日本橋あたりで予約してしまう。今日は以前にも泊まったことのあるホテルで、ちょっと綺麗でちょうどいい感じ。
今日の予定はほとんど決まっていない。昨日の夜に思いつきで舞台が観たくなって、赤坂でしているハリーポッターを観に行くことにした。思えば、舞台を観に行くのは初めてかもしれない。(地元の名物スペイン村や学生の頃年パスで通ったユニバなどのショーはよく見たが。)
舞台はとてもとてもよかった。
一つのステージでなんでこんなに魅せられるんだろうと震えた。照明がやばい。光が変わるだけでその場所は、駅にも校舎にも寝室にもなる。どうゆうこと、魔法?となりながら、舞台が変わっているのか、私たちの目に何か工夫が施されたのか、一瞬ではわからないほどに、とてもとても素敵だった。
客席で観ている私たちと同じ、一人の人がこの舞台に立ってこんなにも魅せていることを、美しく強く 思う。良い観劇体験だった。
夜は久しぶりの皆さんとご飯の会。
気を許せるお喋りはあっという間に時間が過ぎてしまう。最近よく考えてしまうけれど、気を許せる場所ってそう多くはなく。私は何を理由に気を許しているのだろう。
理由は分かりようがないけれど、この場所は気を許してしまう。たのしかった〜。
2024年8月28日
東京最終日。2泊3日いたけれど、1.5日ほどしか現地での仕事はなく、今日もそんな感じ。好きなカフェなどで仕事をしつつ、東京でしか行けないお店を巡る。
仕事を終えて、お昼ごろに初台の fuzukue へ向かう。本はどこでも読めるけれど、本を読むための場所 fuzukueで本を読むことは、心からのときめき。キーマカレーも美味しいし、お酒の種類も多くて、お昼なのに呑んでしまった。お酒呑みながら、おだやかに文字を追う時間がなんとも心地いい。読書がたのしいと思うのは、圧倒的に fuzukue に出会ったからだと思う。
本欲が出てきたので、好きな本屋 SPBSへ。 奥渋谷にあるそのお店には、いつも渋谷駅から歩いて行くけれど、思ったよりも歩くのでへたりながらお店に行き着く。たぶん、だからもっと お店のことを希望のような場所に感じるんだと思う。「宇宙人の部屋」と「夫婦間における愛の適温」という本を購入した。
帰り道、同じく渋谷駅までの道中を今度は一度で辿りきれず、カフェに立ち寄る。コーヒー屋さんのコーヒーが好きになってから、チェーン店のようなカフェではアイスティーを頼みがち。夏の散歩途中のアイスティーは、キリッと爽やかで少し濃く渋いのもまた愛嬌のように思える。ちょっとした休憩のつもりでいたけれど、さっき購入した宇宙人の部屋を読み始めるとすごく引き込まれて、止まらない。
結局もう夕方ごろになっていて、そのまま渋谷へ向かい電車に揺られて、伊勢への帰路が始まる。
朝に品川駅に置いてきたキャリーケースを、一体どこのコインロッカーに入れたのかわからなくなってしまい焦る。(私の生活には度々こうゆう時間があってかなわない。)
新幹線に揺られながらも、さっきの本の続き。たのしい。
名古屋について伊勢へはあと一歩。
ビジネスマンみたいな人や夏休みの終わりのような家族がポツポツと座る車内で、そろそろ充電が切れそう(携帯ではなく体力の)になりながら読書はやめてぼんやり真っ暗な外を眺めて揺られる。
電車で前の席に座るおじさんが、エロアプリみたいなので、ずっと水着の女の子などを見ているのだが。何食わぬ顔でスワイプして、保存して、ハート送って、みたいな作業を、仕事の資料を見るような動作で、淡々としている。
私は一列後ろの席から、全てが映る窓を見てる。
なぜ窓は反射することに気づけないのか。