ごめんねのアイス
なぜ始まったか
分かるようで分からない
きっと
どうでもいいような内容で
そんなどうでもいいことで
気分を害して
冷戦が始まった。
帰りの車では
お互い一言も話さず
家に着いても何も話さない。
わかってる
きっと、私が嫌なことを言ったんです。
でも、
嫌な態度を無言で出し続けている
そんな態度に
こっちも嫌になって
意地でも謝りたくなかったの。
いつもは面倒で
次の日にまわす洗い物も
喋らないようにするために
わざわざしちゃったりなんかして。
いつのまにかお風呂から上がって
どこかへ出て行ってしまった。
インスタを見たら、
"今日の月🌕"
とか言ってストーリーあげてるし。
あーあ、あーあ。
こんなはずじゃなかったのに。
毎日会えないのに
会えないから優しくしたいのに
会うたび大きな期待しすぎちゃって
他と比べて
嫌なことちくちく言っちゃって
ひどい嫁だよなぁ
そりゃ嫌になるよなぁ
お風呂から上がったら
一人でアイス買いにいこ。
自分の感情は自分で抑えるし。
なんて、
思ってた。
ガチャ。
扉の開く音。
あーー
お風呂入る前に帰ってきた..,。
「アイス、買ってきた。」
まだ、とっても無愛想な顔だけど
自分のためじゃなくて
私のために
アイスを買ってきてくれた。
しかも、高いやつ。ハーゲンダッツとか、限定のやつ、一人2個も。(笑)
私と仲直りするために
買ってきたんだろうな。
そう思うと
頑なだった無駄な意地も
アイスと同じように溶けていった。
無事、ごめんねと言って
握手をした。
アイスを持っていた彼の手は冷たかったけど
やっぱり心はあたたかかった。
離しちゃいかん、傷つけちゃいかん。
でもきっとまた、傷つける。
その時は、今度は、
私が先に
アイスを買えるような人間になりたいな。
今日は、美味しいごはんつくるね。
いつもごめんね。ありがとう。
NODOKA🌼
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