地元に帰省して、永遠など無いと実感した話。
年始、実家に帰省した。
大学時代はアパレルのバイトをしており、年末年始は稼ぎどきだったので帰れず、実に4.5年ぶりの家族とのお正月だった。
実家で飼っている犬は、気づけば15歳になっていた。
パンを狙うかわいい愛犬。
しかし、やはり衰えを感じた。
人間で言えば70歳くらい?
あまり吠えなくなったし、体の至る所におできができていたし、毛も季節関係なく抜ける。
秋頃は、ごはんも食べない時があり、足を引きずるときもあったそう。
いつか、いや、近い将来。
この子は死んでしまうのだろう。
そう感じた。
永遠なんて、無い。
地元の友達とカフェに行った。
いろんな地元の情報を聞いた。
幼稚園が一緒だった同い年の男の子と、小学校が同じだった年下の女の子がカップルになっていた。
幼稚園が同じだった女の子が、結婚して苗字が変わってた。
6年付き合っていた、友達カップルが別れた。
親戚が、知らない間に離婚していた。
部活の先輩が結婚して、新しい生命が誕生した。
ぁあ、私は大人になったんだ。
変わるんだ、変わったんだ、変わっていくんだ。
久しぶりに地元に戻り、変化を知り、寂しくなった。
永遠に変わらないものなんてないのかな。
命あるものはいつか死ぬ。
想いはいつか変わる。
好きなひとも好きじゃなくなる。
儚いな、切ないな。
私は、彼に
「今年もいちねん、よろしくね。」
と言われて、泣いた。
なぜそれだけで泣けるのか、と思うかもしれない。
でも、嬉しかったんだ。
永遠に続く保証など、どこにも無いことは分かっている。
でも、彼が、彼の未来の中に
私を忘れずに居てくれたことが
とてもとてもとても、嬉しくて
勝手に涙が、溢れていた。
永遠に続かない今を、ひとつひとつ愛していこう。憶えておこう。大切にしよう。
だからいつも、
ありがとうと、ごめんねを
忘れないようにしよう。
永遠でなくても、変わっていっても
貴方への愛が続いていくように。
nodoka🌼
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