かしこさラボ【分析編8:シンかしこさ】
賢さの構成要素の分析編 第8回は「シンかしこさ」。なんだそれは。
これまでに分析した「賢さの構成要素」を概念図にまとめてみた。他のまとめ方もあるだろうが、個人的にはこれがしっくりくる。結局、賢さとは人の性質を表すという意味で。
語彙力は「細胞」、論理性は「神経」、スピードは「筋肉」
正確性は結果としての賢さなので、正しい「進行方向」
情報収集能力は「手」、コミュニケーション能力は「口と耳」
判断力は「脳」、行動力は「足」、創造力は「目や鼻(先見性と嗅覚)」
でも、よくよく考えてみると、まるで資本主義経済下で企業の求める成果を生み出すロボットだ。自分より性能の高いロボットが生み出されたら、置き換えられる運命だ。賢さの行き着く先が「ゴミ」では残念極まりない。
人間は機械ではない。足りないものは何だろう。
それは「心臓(ハート)」だ。流れる「血潮」だ。
人間に置き換えるとそれは何かというと情緒や感情であり、人間臭さだ。
情緒や感情を洗練し、多くの人に「愛されるキャラクター」になること。
それこそが「シンかしこさ」だ。
能力が高いに越したことはない。しかし、発明と同じで、それをどう使うかで薬にも毒にもなる。それをコントロールするのは実は理性ではない。むしろ情緒や感情である。人としての情緒や感情を失ってしまっては、元も子もない。
自分の中から湧き上がる感情を無視しないことだ。違和感に向き合うことだ。あなたが理性と思っているソレは、ただの偏った屁理屈かもしれない。
真の賢さを手に入れるための、最後のピースが見つかった。
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ここで提示した概念図を再構築しました。一般的にはこちらのほうが利用価値は高いと思うので、よろしければどうぞ。(2022/8/14・追記)
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これで、「かしこさラボ 分析編」を終了します。お付き合いいただきありがとうございました。
賢さを扱う文章が長いのはどうなのか、直感的な映像にしたほうが多くの方と情報を共有できるのではないか、様々な葛藤を抱えながらも、「完璧であることよりまずは終わらせる」と決めて、1週間で一気に書き上げてしまいました。賢さはすぐに手に入るものではなく、多少の忍耐が必要だと思っていただけると幸いです。
今後は、賢さの要素を育むための「方法論の構築」を進め、実際の教育に落とし込んでいく実践的な取り組みを行っていくつもりです。
その経過を「実践編」として発信できればと思っていますが、これまでよりペースは遅くなると考えています。なお、単発の記事などは別途配信していく予定です。
それでは、またの機会に。皆様のご多幸とご健勝をお祈りいたします。
かしこさラボ 主宰 だりあん
【1】語彙力と論理性
【2】スピードと正確性
【3】情報収集能力
【4】コミュニケーション能力
【5】判断力
【6】行動力
【7】創造力
(2022/8/5)
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