山本太郎の叫び -人間と動物と国家-
山本太郎は、繰り返し街頭演説で「そのまま生きてていいんだよ!」と叫んでいる。この言葉は、常に競争で生き残ることと自己責任が強調される社会の中で、「ほんとうに自分が生きている価値があるのか」と強迫観念的に自問し、ときに絶望し、自死さえ選ぶ人たちに対して向けられたものだ。
この山本太郎の言葉は、しかし、このような文脈を超える問いかけを含んでいるように思える。それは、人間と動物世界の関わりである。
「そのままの生」を肯定することは、国家や社会による生の価値づけ(善いvs悪い、高