見出し画像

「結局どれが一番いいの?」 フェルール確保の治療法の選択について

みなさん、こんにちは。
2025年、東京都杉並区に のだデンタルクリニック西荻窪院 を開院予定の
歯科医師、野田裕亮です。

前回まで 「フェルール確保のための3種類の治療法」 についてお話ししてきました。
まだご覧になっていない方は、以下のリンクからご確認ください。

過去のブログはこちら:

結局、どの治療法が「一番いいの?」

「それぞれの特徴はわかったけど、結局どれを選べばいいの?」
という疑問にお答えします。
もちろん、担当する先生の考え方や症例によって異なる場合がありますが、
私の考え をお伝えすると、

「矯正的挺出法(エクストリュージョン)」が第一選択

その理由は次の通りです。

1. 術前・術後の歯肉ラインの変化が少ない

矯正的挺出法では、歯肉を大きく切り取ることがないため、
処置前後で歯肉のラインに大きな変化が出ません。
審美的にも優れた治療が期待できます。

2. 口腔外でのリスクが少ない

外科的挺出法(意図的再植法)では、
一度歯を抜いてから戻すため、歯根破折や生着不良などのリスクがあります。
矯正的挺出法は、こうしたリスクを大きく軽減する治療法です。

3. 保存の可能性を広げる

もちろん、歯根の形態や隣在歯の固定源の状態により、
矯正的挺出法が適応外の場合もあります。
しかし、可能な場合は
「まずエクストリュージョンができる状態か確認しましょう」
とお伝えしています。

抜歯しかないと言われたら…

もし、「この歯はもう保存できません。抜歯しかありません。」
と診断された場合でも、
今回お話した 3種類のフェルール確保の治療法 により、
歯を保存できる可能性 があります。

すべての症例に適応するわけではありませんが、
抜歯を決断する前に、一度ご相談されることをおすすめします。

あなたの歯が1本でも多く残りますように…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

もし治療について気になることがあれば、お気軽に当院までご相談くださいね。
【医院HP】

【医院公式Instagram】

「求人用Instagram】

【医院公式Youtube】

いいなと思ったら応援しよう!