ソーラーパネル…じゃなく、『寒天』です【茅野市】
田んぼに広がるメガソーラー…
ではなく、寒天なんです^_^
じゃあここから、『知ってると、きっとモテる』寒天講座🖋
長野県茅野市は棒寒天の名産地、全国でシェアNo.1っす😉
☆海もないのに、なんで海藻で作る寒天の産地なんだ?
本州一寒いと言われる茅野市は、冬に仕事がなく多くの人が出稼ぎに行っていました。
およそ180年前、京都・丹波の寒天工場に出稼ぎに行ってた小林粂左衛門が、これなら茅野でも出来ると持ち帰ったそうです🤗
※茅野市役所は、日本一標高が高い市役所。8階からの見る八ヶ岳🏔
<茅野の特徴>
・昼夜の寒暖差がチョー大きい。夜は零下。
・晴天率が85%。乾燥している。
雨や雪が多いと乾燥しない。
・キレイで豊富な湧水で不純物が少ない。
昔の人の知恵と、この自然環境、天候があったからこそ、良質な棒寒天が出来るようになったんです✨
農家さんにとっては、冬に使えない田畑が使えるし、労働も生まれます。
※材料のテングサとオゴグサ
☆寒天の作り方
テングサに少量の酸を加えて煮たものを、濾過し、トコロテンにします。
トコロテンを田んぼに並べ、天日や風で乾燥させたり、夜の寒さで凍らせたりを繰り返し、フリーズドライにします。
※天だし作業。トコロテンを並べ、注射(針)で空気を抜く穴を開けます!
※手に持っているのが注射(針)。空気穴を開けないと縮んでしまう
数年前は、温暖化の影響か!?零下まで下がらず…乾燥せず、腐ってしまったそうです( ; ; )
良質な棒寒天を食べるには、ちょー寒い方が良いんですねー❄️
寒さで紡がれた文化を目の当たりにして、寒さが好きになってきました!
…と言っても、また冬がきたら「いやだなぁ」と思うんでしょうけど(笑)
だって、水をはったゴルフ練習場が凍るほど寒いですもん(・・;)
すごいっしょ〜(笑)
茅野市に移住してきてビックリしたのは…
どこに行っても、『寒天寄せ』が出ます😊
コーヒー寒天
抹茶寒天。
おばあちゃん達の得意な寒天寄せがあって、食べるのが楽しいんです😋
健康にもいいですし!
諏訪中央病院の名医・ 鎌田 實先生は、健康のために1日2gの寒天を推奨しています。長野県が『長寿県』になった一つの要因は、寒天だとも言われているんです。
※鎌田 實先生(左奥)
<棒寒天の課題>
10年前は30軒あった寒天会社が、今は12軒。原料の高騰、手作業の大変さ、後継者不足…
お金だけでみたら、粉寒天とかの方が安い。
しかし、粉寒天よりテングサを多く使っているので栄養価が高く、寒天寄せを作っても、しっかりと固まる。時間が経っても崩れにくい。
このままいくと、ホンモノが消えてしまう…
ボクがいた古巣『ちの旅』では、ホンモノを残すため、
寒天を知るツアーもやっています。
※寒天の天だし作業は、1月〜2月の寒い時期です。
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