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国会とは

2.求められてるものの勘違い


 先日、総理大臣になれない映画を公開した新・立憲民主党に所属する小川が物議を醸す発言をした。菅(スガ)自民党総裁が総理大臣になるなら、まず国会でその出自を明らかにするのが最初の仕事だ、というもの。

 この発言をみて、本当にあきれ返ってしまって、仕事に行く準備をしなければいけないのに書き始めてしまった。

 この発言はまさに、立憲民主党を表していると思う。つまり、国民民主党の議員が立憲民主党に合流したくなかった理由だと考える。

 庶民派であり農家出自の伝説を語るなら云々の話を小川はしていたが、そんなことが正しいのかを国会で議論するなんて間違っている。だいたい本会議でそんな週刊誌の独占インタビューでもするかのごとく聞くのだろうか。それとも予算委員会?私は、国会を週刊誌のファクトチェック期間にするべきではないと、強く主張したい。つまりこの前も自見が自民党内で不倫をした、というような報道があったが、これもまた小川が委員会で事実の有無を確認していた。

 この確認が国民生活の向上のうえで喫緊に必要な議論の壇上に上がるのだろうか。自民党政策が完璧でどうにか自民党の悪いところをあげたい、ならばこの議論をして、一般常識のないことを国民にアピールをし、選挙で落とす必要がある。しかし、自民党の政策は全く完璧ではないし、常識があろうがなかろうが、話をもって総裁になろうが、国民生活の向上に直接関係がない以上、まずは政策分野で議論をすべきだ。

 立憲民主党以下野党の多くは週刊誌でネタにされた話題を週刊誌や新聞発で、国会においてそのことを確認している。しかしそれはメディアの仕事であって国会議員の仕事ではないと思う。


 小川の発言をもって立憲民主は提案型政党になれないことは確信したし、何より元の立憲民主党と性質を全く異にしないことがわかった。

 ちなみに立憲民主党は新しく立憲民主党になるにあたりホームページやTwitterを新しく作るのだろうか。もし、引き継ぐなら、つまりはそういうことであろう。

 なぜ君は総理大臣になれないのか。少なくとも国会を週刊誌の下請けだと考えている間は総理大臣など夢にもならないだろう。麻生自民が負けて鳩山政権が誕生したのは、スキャンダルの追及のおかげか、それともリーマンの破綻によりなんとか現状が変わって欲しいと願った国民の意思の表れか。202回国会の閉会中にぜひ考えてほしい。

(敬称略)

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