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(勝手ながら)こんなメンバーいいなあ、という話ー上から目線でなく

長い「会社員」生活のなかには、「部下を束ねるマネージャー」期間もありました。そんな経験から、「理想の上司」ならぬ、「こういうメンバーだと動きやすい」ということを思い出してみます。
※「パワハラ」方向にならぬよう気をつけながら...若手の方が、将来「成長」するヒントにもなるよう、まとめてみます。


大事な目線=ひとつめ「見直し力」

そのチームに入ったばかりのときは、上司に「指示」されることが多いですよね。例えば、データ集計や、資料作成を依頼されることが少なくないかと思います。決まったフォーマットに入力することや、レイアウトそのものから作成する場合などあると思いますが、少なくとも「数字」に関しては、間違わないようにする必要があります。
ただ、見慣れない項目、数値、表を目の前にした時に、はじめの頃は戸惑うことも多いでしょう。ミスだって「あって当然」です。当然なんですが、もちろん「ゼロに近づける」努力はすべきで、ここで重要なのが、「見直し力」。自分で作成したデータ・資料にミスがないか、もう一度、もう二度、確認することが大事です。この時必須なのは「間違っている可能性がある」前提で見直しをすること。間違いを見つけようとして、目線を変えるために工夫することも一つの策です。例えば、資料を終わりから遡って確認していく、など。
学生時代にテストの答案が時間内に書き終わって時間が余ったときに、どうしていましたか?「1点でも多く取る」「ケアレスミスに注意する」これらと同じ意味合いで、見直しをしてみましょう。
※私自身は、「答案の見直し」は苦手でした...


大事な目線=ふたつめ「優先順位を同じにする」

チーム構成や上司のタイプによっては、複数の仕事依頼が「同時に」降ってくることもあるかと思います。その場合、どの仕事を一番早く終わらせるのか、迷うこともありますよね。ひとつの仕事が「あと少し」にある時に、ふたつめが来る、ということもありそうです。この場合は、「依頼した側」の優先順位を確認するしか方法はなさそうです。ひとつめを(もう少しだから)終わらせてから=区切りつけてからふたつめに、という流れのほうがご自身の効率としてはいいかもしれません。が、ここは耐えていただいて、依頼した側と、優先順位を共通認識として合わせた方がよいです。依頼した方は、ふたつめを優先している可能性もあります。
少し理不尽に感じることもあるかもしれませんが、「優先順位を確認して始める」場合によっては「複数案件が同時に進行する」ということは、確実にご自身の「力」がつく環境です。なんとかこなしていくと、いつのまにかスキルアップ、パワーアップしている自分がいます。

大事な目線=みっつめ「使う場面を想定する」

これは私が実際に「感動」した話です。商談に使う資料(EXCEL)をメンバーに依頼しました。完成の報告があり、その資料を「データ」で確認し、その商談に持っていくために印刷しようとしたところ...印刷して1枚に収まるように印刷設定されていたんです。依頼する際に「次の商談で使う資料」ということは伝えていましたが、印刷してその場に臨む、ということをその方は想定し、「印刷」という過程が入ることを考えてくれたのでしょう。感動しました。この気遣い。
その「依頼された仕事」がどんな場面で使われるのか、なぜこのデータを集計する必要があるのか、そこまで気を回すのはタイヘンですが、ここができるようになると、「作業としての資料作成」から「業務のための資料作成」に変わります。そして若手であっても、「仕事仕事参加」できるようになります。
「依頼する側」は、この「場面」については触れない(キチンと伝えない)ケースもありそうです。その場合は、おそれいります、「優先順位」のところで書いたのと同じように、聞いちゃってください。聞くことで、共通認識ができることで、資料の確度があがります。


...私自身が若手だったころ、あるいは入社早々の頃に、これらができていたか?というと、甚だアヤシイところですが、ちょっとだけ意識してみると、「自分の力があがる」ことにも繋がる点を挙げてみました。もちろん、(印刷設定に感動したように)メンバーから気づきをもらって、自分自身のやり方を改めるヒントにしたこともあります(自分で資料作成する際にも印刷設定してから保存するクセがつきました)。

まだ業務に慣れないうちは、自分主軸で進められないこともあると思います。が、その時期にパワーを蓄えてください。めんどくさい、と思っても構いません。めんどくさいと思ったら、時間短縮できるよう工夫をすることを考えてみてください。降ってくる仕事を充分にこなせるようになったとき(必ずそういう日はきます)、あなたはひとつ上の段階に上がっています

最後にもうひとつだけ。なんだかんだ、上司というのは、「できると思っている人に仕事をふる」生き物なので、複数の案件が来ても、乗り越えちゃってくださいね。期待されている、ってことですから。


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