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カレンダーにバッテンをつける日々
カレンダーにせっせとバッテンを付ける毎日です。
せっせとバッテンつけてる人の中には、時効を待つ犯人もいるのでしょうが、たいていの人は「クリスマスの日」に向けてせっせとバッテンつけているのです。
オージーにとってはクリスマスは「昔の日本のお正月」みたいな感じでしょうか。親戚が多く集う、たっぷりと料理を作る(イギリスの伝統にのっとったクリスマス料理 + 真夏のオーストラリア風の冷たい料理 + そのほかいろいろ気の利いたもの)、親族それぞれにちょうどよいプレゼントを手配する、もちろん家の中はピカピカであらねばならぬ。やることが多すぎる。
「その日」まで無事に過ごせるだろうか。
何とか乗り切らねばならぬ、と「その日」が終わった後の解放感と、権利としての自由を思い描きながら、カレンダーにバッテンつけて、押しつぶされそうな気持を奮い立たせるのですね。
この時期、雑誌では「間違いない!クリスマスまでの買い物リスト」とか「クリスマスまでのストレス解消ヨガ」「呼吸法と瞑想」などの特集が組まれるのであります。
でもって私は、今年のクリスマスは久しぶりにメルボルンで過ごすことになったので、「あ、そういやそうだ!」とシュトレンとフルーツケーキ用に、慌ててレーズンを買い求め、それをザバッと空けてぎゅうぎゅうに瓶に詰めまして、上からスパイス入りのラム酒をトポトポトポたっぷり注いだところでして、やはり最低1か月くらいは置かないと、飲んだくれの海賊みたい「出来上がった状態」にならないものですから、その日を心待ちにしながら、やはりカレンダーにバッテンつける毎日です