リモートツールを色々試してみた結果。
こんにちは。
未来の働き方メディアWorkstyle-Lab Polaris管理人のNocchiです。
私は1社目が金融機関、2社目IT企業、現在色々という経歴で、
「THE 紙とハンコ世界」から、「とりあえずIT色々入れてみよう世界」(リモートワークも副業もOK)を経て、現在、全力リモートワーク中です。
厚労省調査でリモートワーク率が(これが正確なものでないにしても)そこそこ低いと感じたので、一応リモートワーク歴がある程度ある身として少しまとめてみようと思いました。
慣れないものも、慣れればビジネス機会にも転ずるわけで。
情勢的にもいよいよ副業大解禁の流れもくる?のではないかと思っており、今リモートに強くなっておくことは今後の自分のためになるのでは、ということで諸々模索されている方も多いかと存じます。
ということで、n番煎じかもしれませんが、これまでのツールを使って仕事をする経験をまるっと突っ込んでまとめてみました。
未経験部分は経験したら追記してまいります。
[ チャット編 ]
LINE
以前は別の端末で同期するとトーク履歴がとんでいたLINE。
不正アクセスも結構多いのであまり使っていませんでしたが、PC同時同期ができるようになったのと、やはり日本だとFacebookやっていない人がまだまだいるので残存。
スタンプ量が圧倒的。そしてかわいい(大事)。昔のデコメ感覚。
最近は仕事で使っているところもありますね。
海外とテレカンしてるとZoom画面にぴろんぴろん出てきて「いやいや、お客さんとのメッセ見えますよ〜通知きったほうがいいですよ〜」という場面にたまに遭遇します。(見ないふり)
会議で画面共有する人は、あらかじめデスクトップ通知は切っとく。
これ鉄則。
LINE Callはグループでボイチャ(ボイスチャット)したことはまだないのですが、1対1だと特に問題ない印象。
ビジネス用途で若干不安なのは、日本人はプライベートにLINEを使っていることが多いので誤爆しやすいところ。(最近はLINEもFBもメッセ消せるようになりましたが)
自分はビジネスはSlack、基本はMessenger、FBやっていない人はLINEで対応しています。家族はLINEという人が多い印象。
一方で海外とやり取りするとき、意外と韓国、台湾あたりはLINEユーザが多いので、海外やり取りがある人は慣れておいた方がベター。
あとは送金ツールとして便利なのでとりあえずLINEつながっとくかということは多いです。銀行口座とつながないとですが、PayPay、Kyash、Amazonギフト券とならんで有力なLINE Pay。
最近割り勘はほとんどLINE Payです。
これつないでからAmaギフ使わなくなった。UXの勝利すごい。
Facebook Messenger
最近、FB本体はタイムラインの選定がかなり極端になってきたので最近あまり見なくなりましたが、特に30代以上にまだまだ根強い人気という印象。
若い子はインスタかツイッターで不特定多数垢と鍵垢を使い分けているというイメージです。(FBやっていない子も多い)。
社外交流もあるタイプのビジネスマンは仕事でもMessenger使えるということになりそう。FBのTL更新はしてないけどMessengerは入れてるという人もちらほら。
比較的大手の人でも、ビジネス目的でFB繋がり始めているので、仕事でもグループ作りやすいのはいいのですが、Slackのようなスレッド機能がないので会話が迷子になりがち。
情報整理はFacebook Groupと併用していることが多かったですが、Groupもスレッドを見失いがちなので慣れているならSlackがおすすめ。
通話機能もあり。1対1の通話には十分耐えうるので、友達につなげてもらって初回で通話しましょっか、という時には、Zoomを貼るのも面倒なのでそのままFBM(Facebook Messenger) Callすることもしばしば。顔も出せます。
一応グループボイチャも耐えうるレベル。
Google Hangout
gmail使ってると左下に出てくるミニスレッド。
社内がWindowsではなくGoogleの人はおなじみかもしれません。
スタンプがとにかくかわいくない。(FBMは最近かわいくなってきた)
Google カレンダーで通知を送ると、Hangout meetsが付いてくるので、そのままCallできるのはありがたい。
画面共有も可能。ですが、音声はZoomより割れる印象です。
本当はGoogleでメールもカレンダーも通話も完結するという主張だっただろうに、Zoomが流行るとはGoogleさんもびっくりだったのではなかろうか。
Chatwork
最近上場されましたね。
割と国内に閉じた中堅企業を中心に多く導入している印象。
こちらもスタンプが少ないのとあまりかわいくないのが残念。
(Slackに慣れちゃうとどうしても…)
スレッド機能が若干使いにくいものの、Slack同様、コミュニティとチャンネルが並存できるのが良い。
Slackはちょっとハードルが高いという人向け。
ブラウザで開いているとなぜか時々ログアウトされておりなかなか通知に気づけない。
Slack
慣れさえすれば、現状最高に使いやすい。
初期設定が英語感あるので、最初の頃はとまどいがちですが、慣れている人が一人いるとサクサク使えるようになっていくかと思います。
gmail併用して、重要メッセをそちらでやりとりできるのなら無料版もOK。グルチャからプライベートチャンネルに簡単に昇華できるのも楽チン。
SlackにもCallは入っていますが重たいし音声もイマイチ。
あと、デフォルトで作成されているgeneralチャンネルとrandomチャンネルのうち、 #generalは削除できない のが慣れない人の盲点。プライベートチャンネルにもできないので、外に出すとアウトな会話は絶対#general使わないこと。基本的に封印。
ちなみに一人ワークスペースが快適すぎて草。
RSS便利すぎる。Evernoteに戻れません。
そしてSlackの大本命、入ってまずするのは絵文字作成♬
社名やメンバーの名前、「飲みたい」とか「りょ」とかあたりから作成される印象。
ふるえるほど飲みたいスタンプはこちらから簡単に作れますので、社内規定がゆるめのところは是非に。
こちらのQiitaにまとまってます。
Telegram
ICOで人気が出た印象のあるTelegram。
ICOをやっている企業は、どこもオープンSlackかTelegramとウォレットアドレスがトップページに貼ってある…という時期がありました。
海外系だと使っているところだと見ますが、日系ではあまり見かけません。
自分も未経験です。
中国で絶大な人気を誇るTencentのWechat。
中国の方とビジネスするときには必須です。名刺をいただいてもWechatある?と聞かれることもしばしば。
現地の決済もこれ一つ(そもそもビザマス使えなかったりする)なので、アカウントはもっておくことをおすすめします。
PC版開くときに、スマホアプリ同期が都度必要で、結局スマホやり取りになる分長文送りにくいのが少し大変。
欧米系ではまだまだ人気のWhatsApp。
ビジネス上でもテレカン、メッセをWhatsAppでと言われることもしばしば。
スマホの連絡帳と同期していて、電話番号を登録していると相手をWhats App上で見つけられるという、一昔前のLINEのような使い方です。
(自分もまだ少し不慣れ)
WechatもWhats Appも、テキスト折り返しと送信の挙動が他アプリと異なるので若干変なところで送ってしまいがち。
実はグルチャも作成できるTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)。
Facebookでつながろうとは思わないほどの知人の知人や、SNSで知り合った人などとのつながりに向きます。
なお、CinemallyもTwitterログインになってます。(mixiみたいなやつ)
過去の発言が見られるので、人間性を事前サーチしやすいのがいい。
いわゆる大手での利用には耐えませんが、採用や面白い人発掘、意外な人との出会いの巣窟だったりします。
専業肩書き向きな”表の顔”Facebookに対し、副業垢など様々な”裏の顔”を持っている人に向いているTwitter。
最近はテレビがなくニュースをスマニューなどやTwitterで見ている人も多い分、滞在時間が長いので、慣れてくるとDM通知にも気付きやすいです。
デスクトップだと5アカウントまでしか繋げないのが玉に瑕。(足りない)
最近はbot判定が厳しく、メールアドレス登録後に電話番号確認が割とすぐ飛んできます。一つの電話番号を登録しっぱなしにしておくと、他のアカウント作成した際に「その番号は使われています」と出て、やりすぎると凍結されるので注意。
以前はわかりませんでしたが、生存報告に便利なInstagram。
Facebookに投稿するほどのこともなく、LINEでメッセするほどのこともなく、かといってTwitterで裏の趣味見せたくないしつながりたくはないな…というとき、インスタでご飯やら動物やらの写真をアップ。
「あ〜生きてんのね」という感覚があり、地味に何時頃どういう場所にいるかわかるのでなんとなくの行動が予想できるギリギリ(?)のライン。
相互フォロワがいるか、ハッシュタグさえきちんとしていれば、基本的にいいねが付くので、Twitterより心理的ハードルも低い印象。
メイン垢と紐づけて、複数垢に同時ログインしやすいのも大変便利。
特にFacebookもっていない10代や、最近FB離脱気味の人とゆる〜く繋がるにはインスタがおすすめ。
インスタでDMすることもそこそこ増えました。
こちらもビジネスの印象はあまりないかもしれませんが、「顔が良い」「美味しそうな食べ物」「綺麗な風景」「漫画」などでフォロワ4桁越えてくると、企業からお声がかかったりするので副業したい人は要チェック。
[ オンラインカンファレンス編 ]
Zoom
昨今の大ブームZoom。
私も毎日Zoomミーティング、Zoomお茶、Zoomランチ、Zoom飲みを繰り広げています。
様々使いましたが、とにかく音の安定性はかなり上位。
初心者のうちはとにかくハウリングに注意。
(隣で入ってる人がいるのにマイクオンで入ってしまうので、周りに嫌がられるやつ)
お値段はこんな感じ。
画面共有、チャットも問題ナシ(チャットはプライベートメッセもできるようになりました)。
無料でも40分使えます。
現在の無料延長前でも、再ログインを繰り返せば課金しなくても使えるというのは古参ユーザにはおなじみ。
最近の人気はブレイクアウトルーム。
「オンラインで懇親会なんて無理だろ!」という意見が出てくるのを「ハイ残念でした〜、できますぅ〜」と言いたかったのかなというくらい便利です。
ファシリテータが、ユーザを任意のグループに放り込むことができます。
ユーザは飽きたらそこから抜けてくることも可。
テーブルでグループワークをやっていたようなイベントの再現性が保てます。
Zoomは公式の動画が異常にわかりやすいのも素敵。
録画もできるので、動画ファイル軽く編集して後からYoutubeにアップすることもできる。ということで動画アーカイブにも対応。
Windowsユーザ向け脆弱性が話題になりましたが修正当てられてますので、最新版にアプデするのが望ましいです。
Macに対しても考察しているこちらがなかなか深い。
Mural
リモートワーク付箋、ということでホワイトボード的な使い方をするもの。
ディジョンツリーちっくな使い方もできそうなMural(ミューラル)。
ふせんというとTrello思い出しますね。
Trelloもリアルタイム会議に耐えうるのだろうか。
ちょっとやってみたい。
これらはオンラインテレカンというより補助ツールかも。
結論が出ていない議論をするタイプの会議に向いていそうです。
ホワイトボードツールはいくつか出ているものの決定打がまだ出ていない印象。
このへんはそこまで試せてないのでまだまだ検討の余地あり。
描画が入ってくるとマウスに限界があるのが気になっていて。クリスタ使いの身としては、iPadなどのタッチパネル端末で接続し合うのが理想な気はしていますがオフィスだとタブレット配布ない場合も多いので浸透はしにくそう。
Remo
こちらのnoteをきっかけに?名前が上がり始めているRemo。
UIは上からパーティ会場を見たような感じ。
これらの上部にZoom同様スピーカー画面が並びますが、画面共有が複数同時にできるのが大変便利。特にWebエラーをエンジニアなどとリアルタイム共有しながらやり方教えてもらうのに重宝します。
6人席のチャットルームが複数あり、好きな座席でダブルクリックで飛べます。(Zoomのブレイクアウトルームではできなかった、ユーザレベルでのルーム間移動)
欠点としては一度に6人以上で同時会話できなさそうということですが、それ以上集まったら結局会話が分断されていくのだし、全体で話すならアナウンス式になるよねということを結論づけたのかな?ということで、アナウンス機能があります。
ファシリテータがほぼYoutuberと化し、一方的に配信することができます。
このとき、音声がなく、Youtube Live同様に横のスレッドで参加者がヤジを投げられるという構成になっているので、配信主はヤジを見ながらコメントしていく形です。
Q&Aセッションのようなインタラクティブ性には欠けるので、ここはZoomに軍配な気がしています。
一方でストップウォッチ機能とホワイトボード機能が地味に便利。
これまで他のツールとの組み合わせでやってきたものが割とワンストップ内包されている感じです。音声もチャットもしっかりしているので、やりとりも裏でZoomつけなくてもこれ一つで完結できる印象。
かわいらしいUIというのもあって、ゆるい大規模グループワークとか交流系イベントとかそういうのに向いてそうです。
欠点としては値段が若干高い。
ZoomのProが月2,000円なのに対し、RemoのHostは月5,000円かぁ〜…
一応コロナ対応で期間限定割引があるようです。
Cluster
クリック一つでイベントに飛び込むことが出来、VRアバターで登場するその回のホスト達のトークやプレゼンを眺めることができるCluster。
手前のアバターは自分。十字キーで移動したりリアクションできます。
周りのロボットは観客。このイベントでは奥にVTuberが座ってパネルしています。音声も聞こえてる。昔の電波少年みたいな感じ。
観客は拍手などのリアクション(周囲にも見える)やチャットはできます。物理音声でワイガヤは不可。
チャットはYoutubeのようにひたすら左に流れていくタイプ。
メンション、返信などの機能がないのが若干使いにくいのと、プレゼンするのにPDF、動画などをアップロードする必要があります。
基本的には、えっこれOculusナシでほぼVRじゃん、という空間が味わえます。PCでオンラインゲームやっている人にはそんなに違和感ないかもしれません。
VRなにそれリア充だから関係ないわという人にも、気軽にVR Likeな雰囲気を感じやすいツールかもしれません。シンプルに楽しい。
Clusterのホームページから気軽にイベントに入れるので、関心ある方はちょろっと入ってみるのが良いかと。
なおアバターはこちらで入手できます。Pixivさすがの目の付け所!
ココナラでもアバター制作結構上位なんですよね。
バ美肉人気も続きそうだし、これは今後くる副業な気がしています。
Discord
ゲーマーを中心にボイチャがついたチャットアプリとして人気が出ているらしいDiscord。
こちらは近々使ってみる予定です。
一応インストールはしましたが、とりあえずSlackのダークモードな感じ。
Zoom + Slack的な感じなのではないかと予想。
マストドンみたいにいつの間にかすたれないで欲しい。
[ 合わせて使いたいツール編 ]
sli.do
結局スライドゥなのかスライドなのかどっちなんでしょう。
シャイな日本人にぴったりの質問スレッド。
Q&Aでは誰も手をあげなかったのに、名刺交換タイムになると長蛇の列かーい、というときにはぜひ。
匿名(実名もできますが)質問を投げることができ、内容はあとで書き出すことが可能。
質問に対していいねをつけることができ、いいねが多い順に並び替えることも可能。
匿名な分、地雷な質問に票が集まりやすいことに注意。
ファシリテーターの腕が試されがちです。
今後はZoomと併用するのがおすすめ。
Snap Camera
在宅だけどお化粧していないのでZoomに出たくない、という人から火がついている印象のSnap Camera。
こちらによく書かれています。
トップページからプライバシーポリシーとReキャプチャにチェック入れてダウンロード。
ちなみにメールアドレス登録しなくてもダウンロードできました。
お化粧や猫耳などありますが、けっこ〜極端なものが多いので、ビジネス用途には耐えうるのだろうかというところではあります。
(仲良しチームには良さそう)
だいぶ重いのでPCシューシュー言います。
Remoと合わせて使うと異常な電力を消費するのでご注意。
[ ストレージ編 ]
G Suite
お値段はしますが、Windows & Outlookじゃないなら、Google派に強烈におすすめしたいのがG Suite Businessの共有ドライブ。
チームで使うなら、これ以上のものはない!と思っています。
▼共有ドライブが使えるのはBusinessアカウントから
今までマイドライブで作ったフォルダに共有権限を与えていた人が多いと思うんですが、フォルダ作成者にしか移動権限がないことがあり、異動がありえるチームや外注先がコロコロ変わるチームは権限設定が結構大変。
その点共有ドライブは、管理者ならドライブを超えたファイル移動もスイスイ!めちゃくちゃ楽〜!!
管理者がしっかりしていればメンバーの増減におけるセキュリティ管理もしやすい。
ちなみにG Suiteはアドレス管理も楽なので、ドメインだけお名前で取ってきて、メールサーバはG Suiteでまるごと管理というところもよく見ます。
▼飛んでくるメール量がヤバイお名前.com
Dropbox
昔よく使っていたDropbox。5年くらい前はEvernote + Dropboxが鉄板でした。
チームでも使いやすく、端末本体のディレクトリと並列同期して扱えるのがメリットでもありデメリットでもある。(あまりに違和感なく同期しているので操作にとまどってました)
最近だとG Driveのほうがだいぶ増えた気がします。
[ 結論 ]
結局なんだかんだZoom便利だなというところ。
先日Zoom人狼なるものに参加したのですが、Slackに慣らされた人たちはやはりあのチャットの利便性に勝てず、即席でもすぐにSlackを立ち上げて、会話はそこでやるのがいい、という結論になってました。
< ざっくり、ツールと向いているもの >
・ゆるゆるリモートワーク = Discord(たぶん)だけどテキストでリアタイコミュニケーションできるならSlackで十分
・ちょっとした打ち合わせ(内部) = Zoom + Slack
・ちょっとした打ち合わせ(外部) = Zoom + Messenger
・セミナー + Q&A = Zoom + sli.do
・ワイガヤありのテーブルワーク系 = Remo
・パネルトーク系 = Zoom or Cluster
結論としてはまずZoomとSlackに慣れよう。
本当はMicrosoft系(TeamsとSkype)や、派生系としてのShowroom、Youtube Liveなどを入れてオンラインイベントノウハウまとめ!みたいにしたかったのですが一応今回はWFH(ワークフロムホーム)向きということで。
また気になるものがあれば追記します。
最後にアマビエさん。