
アメリカのクリスマスの定番「エッグノッグ(Eggnog)」を飲んだ話
はじめまして!2024年から国際結婚がきっかけでアメリカに住み始めた、のかです。知らなかった文化や国際結婚のあれこれなど、今後シェアしていきたいと思っています!
今回は最近まで全く知らなかったアメリカの飲み物のお話を・・・
クリスマスシーズンから突如アメリカのスーパーに現れた飲み物、「エッグノッグ(Eggnog)」。大量に陳列されているのでかなりの存在感。
日本にいる時は、聞いたことも見たことも無かったこの飲み物。
この記事では、純粋に飲んだ感想と、そもそもこの飲み物はなんだ?
という事を紹介できればと思います。

「自分は好きじゃないけど一度飲んでほしいから」と、旦那が一方的に買い物カゴにイン。興味はあったので、家で試飲してみることに。
ちなみに、この飲み物は牛乳コーナーかその付近に陳列されています。
1. エッグノッグを飲んでみた
注いでみると牛乳とは違い、ほんのり甘い香りでとろみのある濃厚そうな淡い黄色い液体で(イメージ写真) 、味は・・・

そこそこ・・・? でも日本では味わったことの無い味でした。
最初にフルーツ牛乳のような甘みを感じ、後からカスタードクリームの卵を感じる味がやってくる、という不思議な感覚です。
決して不味い訳ではありませんが、今後わざわざこれを買って飲もうとは思わんな・・・という感想でした。
下記にレシピも紹介していますが、ウィスキーやチョコレートリキュールなどと混ぜると、カルーアミルクのような感覚で飲めそうなので、甘めのお酒が好きな人は好きかもしれません!
(まだ試してないので今度やってみます。)
2. エッグノッグとは
エッグノッグ(Eggnog)とは、卵、牛乳、クリーム、砂糖から作られた、濃厚でクリーミーな飲み物で、北米の方では伝統的なホリデードリンクなのだそう。
特に、クリスマスから冬のホリデーシーズンに北米の食品売場で販売され、
スパイス(ナツメグ、シナモン、バニラなど)、ラム酒やウィスキー、ブランデーなど好みに合わせて味を整えて、家族で味わう冬定番のドリンクとのことです。
※私の旦那のように好きじゃない人もいるので、家族によっては飲まないところもあるみたいです。好き嫌いは分かれる味かとは思います。
3. エッグノッグの歴史
正確な起源は未だに不明との事ですが、多くの食歴史学者が、中世初期のイギリスの「posset」が起源ではないかと話しているそうです。
posset = 熱いミルクの入ったエール(ビール)のような飲み物

当時は修道士たちが卵やイチジクと一緒にpossetを飲むことが知られており、ミルク、卵、シェリー酒(食前酒にも使われる白ワイン)は裕福な人の食べ物だったので、エッグノッグは繁栄と健康を祈る乾杯によく使われていたそうです。
エッグノッグが北米のホリデーシーズンと結びついたのは、1700年代にこの飲み物が海を越えてやって来た時で、当時アメリカの植民地には農場がたくさんあり、鶏や牛、そして、安価なラム酒もあったために普及したそう。
ちなみに、アメリカ建国の父、ジョージ・ワシントンも、バージニア州マウント・バーノンの自宅で、クリスマス休暇中に家族や客にエッグノッグを振る舞ったそうです。

引用したTIME誌の記事の中に、スーパーのエッグノッグは卵の割合が決められているので(悪い意味で)、手作りのものにはかなわない、と書いてありました。
私が飲んだエッグノッグは愛されている本物のエッグノッグではないのかもしれません・・・。
引用元記事:
4. 伝統的なエッグノッグのレシピ紹介
日本版のレシピもあったので、そちらの方が日本で作りやすいかもしれないのですが、
▼デリッシュキッチンのレシピ
せっかくなので、見つけた伝統的なレシピを紹介しようと思います。
(レシピ掲載元:simplyrecipes.com より)
※掲載元のレシピから日本版にアレンジして記載しています。
【調理時間】
約20分
+冷凍時間60分
【材料】4~6人用
・卵黄 6個(大)
・砂糖 3/4カップ
・牛乳 2カップ
・クローブ 2個
・シナモン少々
・生クリーム 1カップ
・すりおろしたナツメグ 小さじ 1杯
<お好みで>
・バニラエクストラクト 小さじ 1と1/2杯
※バニラエッセンスで代用できます。(代用する場合は、少量づつ試す)
・バーボン 大さじ 2杯、またはお好みで
・ラム酒 大さじ 2杯、またはお好みで
・卵白4個(オプション)
<味の濃さ、甘さを控えめにしたい場合>
味を控えめにしたい場合は、卵黄を 6 個から 4 個に減らしてください。
甘さを抑えたい場合は、砂糖を 1/2 カップに減らしてくさだい。
【手順】
1.卵黄を泡立てて砂糖を加える
大きめのボウルに卵黄を入れ、泡立て器または電動ミキサーで色が少し薄くなるまで泡立てます。砂糖を少しずつ加え、その都度泡立てます。
高速または泡立て器で泡立てて、ふわふわになるまで混ぜます。
2.シナモンとクローブを加えたミルクを温める
牛乳、クローブ、シナモンを厚底の鍋に入れて混ぜます。
蒸気が出るくらい熱くなるまで、中火でゆっくりと加熱しますが、
沸騰させないでください。
3.卵を温める
2をゆっくりと1に加え、絶えず泡立て器で混ぜます。
混ざったもの(=エッグノッグ)を鍋に戻します。
4.エッグノッグの色が濃くなるまで煮る
エッグノッグを中火で、木製のスプーン/ヘラで絶えずかき混ぜながら、少しとろみを帯びてスプーン/ヘラの裏に付着するまで加熱します。温度計がある場合は、約70℃に達するまで加熱します。
ヘッグノッグは沸騰させないでください。凝固してしまいます。(凝固した場合は、ブレンダーにかけることで元に戻せる場合もあります。)
5.火から下ろしてクリームを加えて混ぜる
6.濾して冷やす
網目のザルで5をこして、クローブや凝固した部分を取り除きます。
1 時間冷やします。
冷凍時間を短縮したい場合は、氷水でエッグノッグを冷やしてください。
7.バニラエキス、ナツメグ、バーボン、ラム酒を加えて混ぜる
お子様向けのエッグノッグの場合は省略して、冷やしながらお飲みください。
完成
※卵白を加える場合(オプション)
卵白を電動ミキサーで泡立て、柔らかい角が立つまで泡立てます。
小さじ 1 杯の砂糖を加え、角が立つまで泡立て続けます。
エッグノッグにそっと混ぜます。
泡立てた卵白によりエッグノッグはずっとふわふわになります。
エッグノッグは冷蔵庫で数日間保存できます。
特に、すでに酒類を加えている場合は(保存料として作用します)、
エッグノッグは時間が経つにつれて美味しくなります。より濃厚でなめらかになり、風味がより均一に溶け合います。
引用元:
https://www.simplyrecipes.com/recipes/eggnog/
ちなみに1杯あたりのカロリーは367カロリーと上記のレシピには書いていたので、かなりハイカロリーな飲み物ではありますが、レシピを見ると美味しそうですよね!
ホリデーシーズンに北米で愛されているエッグノッグ、まだ飲んだことがない人は一度は試してみる価値あり!だと思います!
特に伝統的レシピのほうで作ると本来の味わいを楽しめると思うので、
ぜひ挑戦してみてください。私も挑戦します。
みなさん、楽しい冬休みをお過ごしください!