1の街-とある砂漠の夢-《連作掌編》
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砂漠の真ん中に、古びた城がそびえ立っていました。その城は、かつては賑やかな居城でしたが、今では静寂に包まれています。城の周りにはそれ以外何も無く、一面に広がる砂の海がその壮大さを物語っています。
ある日、1人の少女がその城にたどり着きました。砂漠の果てを目指して旅をしていた少女は、城の美しい廃墟に心を奪われました。城の中に入ると、埃まみれの家具や、壁にかかった古い絵画が少女を迎えました。
奥へ進むと、1匹の猫が現