旧暦で暮らす
日本人が繊細な季節感を失ってしまったのは、旧暦の行事を無理やり新暦に当てはめてしまったのも一因だと思っている。だから桃の節句には桃が咲いていないし、七草粥の日にはまだ天然の七草が採れない。それなのに伝統だからと強引に季節を祝ってしまう無神経さ。
僕が旧暦を身近に感じたのはシンガポールに暮らしていた頃。あの国では中華系の人が7割以上を締めているので、旧正月は中国正月と呼ばれ、一年で一番のイベントになる。ただ、シンガポールは常夏の国なので、正月と言っても半袖短パンなので季節感は日本以上に無いのだが。
僕の鈍ってしまった季節感を取り戻すため、もっと旧暦を意識して暮らしてみようと思っている。そうすることで、自然と旬の食べ物を楽しめたりするのではと期待している。