「ロシア・ウクライナ戦争」ツイートまとめ(2022年3月1日) 2 西洋近現代史ゼミより(東京女子大学・歴史文化専攻、柳原伸洋) 2022年3月2日 20:21 3月1日のまとめです。ウクライナでの市街戦が熾烈を極めている状況。また、いわゆる「大量破壊兵器」の使用も認められています。ドイツのテレビ・新聞等が「ドイツ在住のロシア系の人々へのインタビュー」を多く扱うのは、いわば「人間の盾」を可視化させ、ドイツの核不安を軽減するためだともいえる。一般的には相当に穿った見方だが、戦争の研究者なので過去の事例からそう言える。ただ人的交流が平和に繋がるのは確か。(続)— noby (@nob_de) March 1, 2022 (続き)翻って日本はどうか。島国という特徴があるが移民・難民への忌避感が高く、21世紀にしては人間交流の後進国。このような場合に「想像・妄想」だけが膨れ上がって恐怖心・敵愾心が膨れ上がるというのは、第二次世界大戦期の空襲と社会の研究が明らかにしている。— noby (@nob_de) March 1, 2022 このニュース、想像ですが日本をはじめ多くでネタとして消費されるでしょう。ただ常に命の危険がある状況ではこうしないと正気が保てない。第二次世界大戦などの戦争研究において、戦時社会の「正常性」回帰の心情として日記等で確認できます。余裕のあるときで良いので想像してみてください。 https://t.co/gFUQsywDhU— noby (@nob_de) March 1, 2022 なお、現時点(20220301)の分析をメモとして加えておくと、「敵の非人間化」というのは近代戦争以降の特徴ともいえるわけだが、こちらは「敵のプーチン化」あるいは「攻撃対象としてのプーチン」の明示化と呼べる現象で、今回の戦争の特徴だと言える。— noby (@nob_de) March 1, 2022 今日はドイツから、東京女子大・大学院の院ゼミを自由参加(Zoom)で行いました。これまた、戦争関連記事ばかり読んでいる私には良い気分転換になりました。そして、院生(1人は戦争の歴史研究)からみた日本の報道や空気感について少しでも知れたので良かった。ダンケ。— noby (@nob_de) March 1, 2022 もしかしたら高校生向け「ドイツから考える戦争と平和」講座をやるかもしれません。まず伝えたいのは「日本では遠い国の話という雰囲気がある」や「私もそう感じた」は、それで良いということ。ただ今の日本の高校生は、「欧州のこの大規模な平和運動を経験した若者たちと交流する世代」だということ。— noby (@nob_de) March 1, 2022 あと伝えたいのは戦争は「環境破壊」であるということ。これは自然環境以外も指しますが、戦争の帰結がどうなろうとも未来に尾を引くことだけは決定的。もし要望があれば「大学生向け」「中高生向け」などもやります。コロナ禍で人流が少なくなっている今だからドイツの状況を伝えたいと思います。— noby (@nob_de) March 1, 2022 ミュンヒェン市にも来週には、ウクライナからの受け入れ避難民が到着するとのこと。実はシリア難民のときから言っていることですが「戦争の体験者」が同じ社会の中にいるという感覚。日本では戦争体験の継承が叫ばれますが、実は「戦争は今まさに経験され続けてい」ます。— noby (@nob_de) March 1, 2022 これについては、前任校の東海大で書いた文章があります。 https://t.co/dpIlnjvJhM これとは違いますがネットで読めるのはコチラ。 https://t.co/TO3PAUEvxM— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:ノイウルム紙ではウルムにあるNATO部隊への不安もある。地方紙をサーチしていくとこういうドイツ各地における「戦争と社会」も見えてくる。Ukraine-Krieg: Was macht das Ulmer Nato-Kommando und droht dadurch Gefahr? https://t.co/AJuy4sq2eP— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:ドイツに最初に到着したウクライナ避難民。こうして「戦争の現実」は口伝で伝わり、ドイツでは「身近」に感じられていく。そしてやはりZeit紙の「人」の報道は、この戦争の特徴を捉えた意図的なものだろう>Sie erzählen von Schrecken und Solidarität https://t.co/hB0GrznV25— noby (@nob_de) March 1, 2022 そして彼らが自分の住んでいた地ウクライナに戻れないかぎり「戦争」は続きます。こういった「普通の人々」のインパクトというか帰結を考えぬまま戦争を遂行したわけです。この「人間の軽視」は戦争遂行とは全くレベルが違うけども、日本の政治家やそのお友だちアカウントの発言でも確認できます。— noby (@nob_de) March 1, 2022 むしろ「ウクライナ情勢と関係して」ロシア語講座を始めてほしい。今回明らかになったのは「文化の安全保障力」であり、日本に決定的に欠けてきたのは、これ>NHKの語学番組『ロシアゴスキー』終了で憶測広がる ⇒「ウクライナ情勢とは無関係です」(ハフポスト日本版)https://t.co/UMElqEEzuE— noby (@nob_de) March 1, 2022 私が戦争の歴史に関する講義で何度も伝えているのは、「愚かな人間がトップに立ったときの軍事力ほど恐ろしいものはない」ということ。過去の私の講義の参加者は、ロシア・ウクライナ戦争でハッキリと分かったかと思います。なお、この話題は日本の自衛隊について説明するときにしています。— noby (@nob_de) March 1, 2022 一応、付け加えておきますと、講義内で私は自衛隊の存在を完全に否定する立場を取っていません。— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:Zeit紙より「キエフはどれくらい耐え抜く?」。市内の小児科病院では戦争が長引くと死者が続出するだろうとのこと。またヨーロッパへの不満や市内の様子(人々の振るまい等)が変容していく様も>Wie lange hält Kiew durch? https://t.co/1AYonH45bq— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:雑感だが昨日あたりからドイツの新聞(南ドイツ新聞)も記事が落ち着いた分析を見せるようになってきた。多額の軍事費の問題やウクライナへの武器移送の危惧など。新聞がメディアとしての機能を果たしてきた感じ。先週末は浮き足立っていたのだと思う。私も落ち着かなかったけども。 pic.twitter.com/bOqikpj3QW— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:昨日の南ドイツ新聞。大々的にロシアをはじめとした文化関係者の戦争反対の動きを報じている。スポーツ界におけるロシア非難もすごい。「文化」が具体的に戦争に反対するというアクション。こちらも市井のロシア関係者には辛いだろう。ただ「ロシア差別」に繋がらないように祈る。 pic.twitter.com/D9Qp6ATpAA— noby (@nob_de) March 1, 2022 ドイツのニュース:やはり今回の戦争で印象的なのはテレビのインタビューにも多様な「普通の人びと」が出てくるということ。今もドイツのテレビにはウクライナ在住で今も住んでいる男性が。彼の国籍はイスラエル。ボランティアで市中から市街へ車で、市内の避難民を逃がしているらしい。— noby (@nob_de) March 1, 2022 続けて朝のドイツにテレビでは、ドイツ在住のロシア系の人々のインタビュー特集。プーチンには反対ということだが「プーチンなしにはロシアの一体性は保てなかった」と。なお別番組やシュピーゲル誌ではウクライナ東部のプーチン支持派へのインタビューも掲載。今、ロシア側に逃れて保護されている。— noby (@nob_de) March 1, 2022 昨日、ミュンヒェンのバスの中では怒ったおじさんが、今後の光熱費の値上がりを大声で嘆いていた。「怒り」は確実に人びとにある。ただ今は反戦に向かっているが長期化するとどうなるかは分からない点は要注意。— noby (@nob_de) March 1, 2022 Youtubeや各サイトでキエフ市内のリアルタイム動画が配信。「リアリティショー」だ。もし、この状況でロシア侵攻がまざまざと映し出されれば、遠く離れた私たちも戦争を「経験」することになる。このLIVEを象徴に過ぎないかもしれないが、今回の戦争の特徴を浮き彫りにする: https://t.co/fyMk20ZVXJ— noby (@nob_de) March 1, 2022 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ウクライナ侵攻 #反戦 #ロシア・ウクライナ戦争 #ドイツの今 #平和的デモ 2