「ロシア・ウクライナ戦争」関係ツイートまとめ(2022年2月28日) 1 西洋近現代史ゼミより(東京女子大学・歴史文化専攻、柳原伸洋) 2022年3月1日 16:58 2月28日のまとめです。この日は、はじめてのウクライナとロシアの代表による話し合いがもたれました。「力の政治」を遂行したい日本の元首相や政治家が居心地悪そうにして焦っているのは、ウクライナ戦争で日本の市井の人々も「兵器」よりも「人の命の価値」が重要だと気づきはじめたから。要は人的交流と強固な情報インフラと個人の自由が確保されていれば、それが「国防」になる。 https://t.co/VXVRkCFdsc— noby (@nob_de) February 28, 2022 しかし、予断を許さないのがプーチンがほぼ確実に「力の政治・時代」の信奉者だということ。ウクライナだけではなく、個々人が情報共有や命の重さを強調すること(例えばデモ)で抵抗しているが、これがどこまで通用するのかという「戦争」が行われている。— noby (@nob_de) February 28, 2022 一応、旧来の戦争観が支配的だと思うので付言すると「勝敗」(もちろん今はそれが大関心事になっているが)では、ロシア・ウクライナ戦争の衝撃は終わらないということ。とにかく「力の時代」に戻さない、あるいは進めさせないような楔が必要で、すでにその素材は集まってきている。— noby (@nob_de) February 28, 2022 昨晩のツイートですが、すでに多くの自治体からウクライナから避難してきた人々への支援物資が送られています。この速さは、難民受け入れ時における(日本で言う)NPOの増加や経験と関係あり。カバン数個と着の身着のままで移動している人も多いので、実質的にも象徴的にも重要なアクション。 https://t.co/ddE3OWNokO— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース:10万人以上参加の昨日のベルリンのデモ。インタビューでは、皆、興奮気味に「大勢集まり涙が出る」等と。ただこの動きが「ドイツの国防強化」にも繋がるわけで、その点は中長期的に注視したい>Großdemonstration in Berlin: Wenn Zehntausende schweigen https://t.co/MQ2Hd2GSuu— noby (@nob_de) February 28, 2022 私、せっせこせっせことドイツのニュースを流していますが、速報の類いはあまり流しません。過去に調査員をしていた経験からドイツ・ニュース(ドイツだけではない)は速報で間違えるし扇情的です。なるべく中期的視野のニュースを選び、読んでから数十分かそこらは寝かせてからツイートをします。— noby (@nob_de) February 28, 2022 いや、そうしないと単純に疲れるという事情もあるのですけども。— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース:昨日開催された臨時の連邦議会で、リントナー財務相は約13兆円の軍備への追加予算を「自由への投資」と述べた。(続)「>Viel Geld für die Bundeswehr: 100 Milliarden Euro als „Investition in die Freiheit“ https://t.co/ulhvet9M51— noby (@nob_de) February 28, 2022 (続き)これは上手い言い方で、経営者・財界を支持層にするリントナーのFDP(自由民主党)だからこそ。ただ自由への投資が将来的に「自由を縛る可能性」がある点には注意したい。今はどうとも取れるが、一過性なのか常態化するのか等、今後は議論されるべき政策だと思う。— noby (@nob_de) February 28, 2022 なぜこんな話をするかというと、以下のニュースを見たときに「私たちの気持ち」は為政者や指導者寄りになるかというと、この民間人寄りになるということ。今までの戦争も民間防衛はあったが、即時で国境越えて可視化するのは珍しい。地上戦が行われていることにも関わる。https://t.co/tlGvQdo0YF https://t.co/aTzXMKvlIX— noby (@nob_de) February 28, 2022 今回のロシア・ウクライナ戦争で「戦争の民主化」というのは一つのキーワードになり得ると思う。100年ほど前のドイツ・ヴァイマル共和国時代にも言われた言葉で、国防に個々人が参加することを指す。しかしその後「大衆的そして全体主義的な動員」に流されていく。(続)— noby (@nob_de) February 28, 2022 (続き)ただし現代は個と個とをつなぐ情報ツールがあれば意味合いが異なる。情報が国境を越えさえすれば「戦争の民主化」は別の様相で再出現した。ただ、現時点だと余計なことだがあえて書くと、中期的にはむしろ「ウクライナ国内の大衆的・全体主義的動員」や今後の他国の同様の動員も懸念される。— noby (@nob_de) February 28, 2022 こちらは昨日2022年2月27日の「ロシア・ウクライナ戦争」関係のまとめです。 https://t.co/GsNMBNY4uM— noby (@nob_de) February 28, 2022 これは確実に「日本や世界のデモ」の成果。デモが無意味は妄言。ただ歴史的によくあるのは、次のフェイズでこの民意を集団防衛に活用するという流れ。忘れてならないのは集団の守りは「個の排除を伴う」こと>東京都庁に「ウクライナ国旗」青と黄色のライトアップ https://t.co/vVaZjOAf0h— noby (@nob_de) February 28, 2022 都庁ってコロナ禍では「警告」でしか光らずに、コロナ死者の追悼しなかったでしょという点には怒ってよいと思う。実は、私も日本の住所では都民ですので…。こう考えると「世界のデモや動向」は気にするが、実は「日本のデモ」は気にしていないのかもしれない。 https://t.co/u6aPI2abVq— noby (@nob_de) February 28, 2022 湾岸戦争で戦争はビデオゲームのようになったと指摘され、2001年の911では現実がフィクションを追い越したと言われた。そして「リアリティショー」の時代を経て「戦争を経験する一人一人の人間」をリアルタイムに認知する時代に。SNSを恐れ、ロシアは情報統制を準備したが不十分だった。— noby (@nob_de) February 28, 2022 なお、TLでも散見される「従来のシリアやアフリカの戦争は?ウクライナだけ?」という言葉はその通りだけども、今回は色々と違う。なお、シリアについては、この作品を観てください。コロナ禍で話題になりにくかったが、まさに今のウクライナ現象の先達です。 https://t.co/6l71se4R5T— noby (@nob_de) February 28, 2022 先日もツイートしましたが、この映画『娘は戦争で生まれた』を引きつつ、ドイツの空襲研究と日本の研究に関わる論稿が、次号の『戦争社会学研究』6号に載る予定です。研究動向整理ですがウクライナ戦争より前の戦争と空襲の空白・忘却部分についても考える素材になるかと。 https://t.co/1aAi4FdCXj— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース(taz):昨日私も危惧したような、平和デモと戦争の昂進との関係の記事が出ています。デモで「ウクライナにもっと武器を!」>Bei der Friedensdemonstration in Berlin wurden auch Waffenlieferungen an die Ukraine begrüßt... https://t.co/pb4dqx2o1F— noby (@nob_de) February 28, 2022 リプ欄で「真実を教えてあげようコメ」が続出。「勉強」になるので個人的にはOK。ただ正直不安なんだなって。戦争反対世論の中で「そんな簡単じゃない!」って逆張り感情が芽生えたが、その程度の強度では「死ななくて良かったはずの人間が戦争で死んでいる」現実は超えられないんですよ。(続)— noby (@nob_de) February 28, 2022 これは元首相や元政治家も同じで不安なんだろうな、と。もちろん私はウクライナやロシアの専門家ではないので知らないことが多いので勉強になりますが、「現在の死ななくてよい人の死」が止まることを第一に考えています。同時に思考も止めてませんが。— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツ•ミュンヒェンの地下鉄、ニュースとニュースとの切り替えはウクライナ国旗の色に。 pic.twitter.com/csSQcxyJUK— noby (@nob_de) February 28, 2022 別の紙面。平和のための、Front(前線・戦線)と書かれていて暗澹たる気持ちに。戦争の比喩を平和デモに使っているということ。ただ意図してか意図せざるかは不明。「今のドイツ」はこれを受け入れる雰囲気がある。それは注視したい。最近の私の2論文は「第一次世界大戦大戦での国内戦線」について… pic.twitter.com/o8a0rIwyHe— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース:ミュンヒェンの大衆紙tzもウクライナ国旗カラーに(いつもは赤が基調)。ただ大衆紙の戦争報道は「ショー」的な要素もある。その点を高級紙以外を読むことで感じ取りたい。例えば、ここに画像は載せないが、雪が積もったロシア兵の死体の写真などもある。 pic.twitter.com/adNyOOWmB2— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース:今、話題なのは戦争写真の真偽。正誤が混淆しており、これこそ個々人がSNSなどを通じて「生の声」を届けるのを阻害する。私には真偽判定能力は無い。皆さんもないなら、そこは措き、ただ「現在、死ななくて良かったはずの命が失われている」という事実だけに軸をおけばいいと思う。— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツ・ミュンヒェン市では、今週水曜日の18時から平和デモが予定されているらしい。今晩はマイナス5~10度くらいで、水曜日ももしかしたら寒くなるかもしれませんが、私は行こうと思います。 pic.twitter.com/QzxP0lH0No— noby (@nob_de) February 28, 2022 ドイツのニュース(Zeit紙):ドイツでウクライナを支援たいなら、どういう可能性・手段があるかを解説した記事。「ドイツの多くの人は今、どうすればウクライナの人々を助けられるだろうかと思っている」から始まる記事>Wie kann ich helfen? https://t.co/iPGF8DkQ4R— noby (@nob_de) February 28, 2022 前々職でドイツの新聞を読むのが仕事だった10年前以来、久しぶりに大量の新聞を読んでいる。FAZ日曜版は、論説メインなので多分読むのにめちゃくちゃ時間がかかるな…。 pic.twitter.com/OKkxhiReI5— noby (@nob_de) February 28, 2022 とくに20世紀以降の戦争の歴史は、「個々人の命が重くなっていく」歴史と同義。「現代戦争」の要素として指導者はこの点を軽視した。ウクライナ側の「抵抗」の様子を見ていると「民間人をひき殺せないロシア兵」が散見される。また、ウクライナには女性の抵抗参加が顕著である点も重要だ。(続)— noby (@nob_de) February 28, 2022 日本の元首相や政治家も核というある意味究極の「力の政治」の象徴を持ち出すのではなく「命の価値の重さ」を高めることが国防につながると気づいた方がいい。なお、民間防衛を高める議論に即時飛びついてはならない。民間防衛はたやすく国防に動員され戦争の引き金になりかねないからだ。(続)— noby (@nob_de) February 28, 2022 (続き)今回、「命の重さ」の印象を強めたのは個々人の現地情報の写真や動画など。インターネット時代の戦争遂行の難しさを印象づけた。ただ、ロシアによる「情報封鎖」が行われている点には注意すべき。統制できない個々人の情報は命の価値と結びつき、指導者にとっての脅威なのだ。— noby (@nob_de) February 28, 2022 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ウクライナ情勢 #ウクライナ侵攻 #反戦 #ロシア・ウクライナ戦争 #ドイツの今 #平和的デモ 1