「落下の解剖学」
2月23日(金)から公開される「落下の解剖学」を試写で。
人里離れた雪山の山荘。視覚障がいをもつ11歳の少年が、犬の散歩帰り、家の前で血を流して倒れている父親を発見する。その悲鳴を聞いた母親が駆けつけると、父親はすでに亡くなっていた。最初は自殺か、屋根裏部屋からの転落事故しかと思われたものの不審な点が見つかり、妻であり、母親に容疑がかけられる、さらに夫婦の隠された関係が裁判の中、露わになっていく・・・。
ミステリー展開から、徐々に裁判劇になっていく展開、夫婦の関係が露わになっていく過程も淡々としていながらもグイグイ見せきる映像の凄さ。そして夫婦の関係の深み。愛し合って結婚したものの、年月を経て感じるお互いに妥協したこと、決して譲れないことが露呈することによって関係性の変化や歪みをいろいろ考えさせられました。さらには、人種の違いや、置かれた環境も含めていろいろと複雑な思いも。ちょっと日本でも「ポツンと一軒家」的な状況で同様の事件が起こったらどうなんだろって想像したり。
あと、息子役の子がうまいなぁ。弁護士と検事に詰められていくシーンはカメラワークの妙も相まって唸りました。
#落下の解剖学 #映画
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