ツインレイの僕と私
俺の手に向かってありがとうなんてやめてくれよ
あら嫌よ。
どうしてそんなことを言うんだい?
だってあなたの手がなかったなら、私は抱き締めてももらえないわ。もしもなかったらあなたも普段の生活に困ることだってあるでしょう。
そうだけど、それが僕にとっては当たり前のことだし、、
それに、他の人が聞いたらどう思うか、、
そうよね。でも当たり前のことに感謝してはならない?
それに、世の中には色んな人がいるわよね。
ちょっと待って、待って、それ以上はやめてくれよ。
そう言われると困る。
そうよ。
私は誰に何と言われようと納得させられない自信があるわ。
だって、良いことよ。
当たり前のことに感謝しなさいって、皆言うじゃない?それが良いことも、その方が本当は気持ち良いことも皆本当は知ってるわ。
誰にどう思われるか、うまくできないから、
皆そうやって、本心をみないわ。
良いことをやろうとしないわ。
でも私には出来る。
でも、簡単じゃないのよ?
そう言って照れ笑いする彼女を見てキレイだと思う。
私だって、大変だったんだから。
そう言う彼女のすべてを。ああ、知ってる。僕は彼女の人生を、知ってる。
強いなあ。強い。
ただ、すべてが愛しいのよ。
すべて、すべてよ。
自分でも驚く位。分かってるわよ。
そんなこと、ちょっとおかしいのかなって。
今まで皆そうやって私を見て来たわ。
だから、最初はそんな風に思ってなかったけれど、そうなのかなあって思ってしまったのよ。
でも、あなたは言ったわ。
ねえ、僕っておかしいと思う?
皆がこれが良いと思っていること、そう言ってることをやってるだけだと思ってるんだけど、、、
だから好きよ。
あ、私と一緒だ。そう思ったわ。
僕はただ、自分がキレイでいたいと思っただけで、、そんなことを思ってるなんて自分でも自覚なくて、
いいから。
あなたや私以外の誰が当たり前だろうと何だろうと言っても、私にとってはあなたは奇跡よ。
そう、かなあ。
そう言う風に言えない僕は自分が汚いと思っていた。
君を見るのにいつの間にか夢中で、でも待て、
そんな君をきれいだと思える僕はキレイだった。
後ろを振り返ると、そこにまっすぐで白く光るキレイな僕はいたよ。
大好きよ。
ああ、愛してる。
ほら、あなたの方がキレイじゃない。
まっすぐな瞳。芯の強さ、澄み渡るその目、その時のあなたを見て、本当に私なんてって私が思うのに。
そうなのかなあ?
そうよ。
そう言う時の自分の目、見たことないでしょ?
そっか。
そうよ。
クスリと笑う。
一緒だ。
一緒ね。
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