詩 「夜を飛ぶ」
海へと繋がる無灯の小路は
夜を飛ぶための滑走路
速度の上がらない
機械的でまた人間的でもある歩は
怠そうにからっと乾いた音を立てる
枯葉色の猫が
無関心を装って
消えかけた足跡をなぞる
止まったままのような時間は
あまりにも滑らかに経過し
夜の深さが感覚や思考は鎮める
目を閉じてから
目を開くまでの
凛とした時間
海へと繋がる無灯の小路は
夜を飛ぶための滑走路
速度の上がらない
機械的でまた人間的でもある歩は
怠そうにからっと乾いた音を立てる
枯葉色の猫が
無関心を装って
消えかけた足跡をなぞる
止まったままのような時間は
あまりにも滑らかに経過し
夜の深さが感覚や思考は鎮める
目を閉じてから
目を開くまでの
凛とした時間