詩 「闇色」
なんだか温かい晩秋の夜風
いつもの帰路
鞄から落ちた言葉や
車に轢かれた言葉あるいは街から溢れた言葉を
淡々と拾いながら歩く
足元から
音ひとつ立てることなく滑らかに
すうっと広がる見えない闇
排水溝の泥
電信柱の傷
信号機の影
闇色のそれらが
分厚い輪郭とともに
夜を彩る
なんだか温かい晩秋の夜風
いつもの帰路
鞄から落ちた言葉や
車に轢かれた言葉あるいは街から溢れた言葉を
淡々と拾いながら歩く
足元から
音ひとつ立てることなく滑らかに
すうっと広がる見えない闇
排水溝の泥
電信柱の傷
信号機の影
闇色のそれらが
分厚い輪郭とともに
夜を彩る