詩 「浮上」

自らの身体を
なんとか浮上させるため
そのためにできることなんて
部屋の明かりをすべて消すこと
それだけなのです

明かりをすべて消しところで
寒いまま
震えたまま
止まったまま
姿勢や態度は何ら変わらないのですが
身体が浮く感覚が
身体の内側と外側の境界に
生まれます

状況というのは
大きく変わることはありませんが
小さく変わり続けます
変化をもたらす要因はさまざまですが
思い込みや考え過ぎ
あるいは何もしないということ
なのかもしれません

暗い
何も見えない
ということが
浮上へのきっかけに
なるといいのですが

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