詩 「海」

硬く鋭い雨が
海の見えない街を
ゆっくり濡らす

遠くで聞こえる雨音は
夢の中で聞く波音と
耳心地よく重なり合う

足先だけが
砂浜のような温かい冷たさに
包まれる

いいなと思ったら応援しよう!