小さい赤ちゃんの抱っこ
正しい抱っこを教えて下さいというおたずねがありました。ポイントをお伝えしますね。お役に立ちますように。
とはいえ、正しい抱っこってあるんでしょうか?
これが正しいよ~こうしないとだめですよ~などと、いろんな人がいろんなことを言いますよね。でも、「正しい」というのは一つだけではないです。
抱っこというのは、抱く人と抱かれる人の両方の身体の大きさや肉のつき方、発達などさまざまな条件で変わってくるんです。
でも、ここはというポイントはあります。
それに、うーんそれだと赤ちゃんも抱っこする側も辛いよね、という抱っこはあります。こうした方が楽なのにな~という感じ。
たとえば、これ。ちょっとこれでは辛いよね、という抱っこの写真です(記事は関係ありません。写真だけ見てください)。
でも、どこがどうだかわからない、という人も多いと思います。
1)最初に、この写真の赤ちゃんの格好を自分でしてみることをイメージしてください。
首が後ろに反って背中が丸くなっていなくて(これではおっぱいが飲めません)、足が曲がっていなくて安定もしていなくて、腰が引けているというかねじれていますね。身体が緊張してしまいます。
2)次に、この写真の抱いている人の格好をしてみましょう。
肘が脇から離れて前に出ています。 これでは腕が緊張して、肩が凝り、手首にも負担がいきます。
そこで、ここでは、
「親も赤ちゃんも楽で、赤ちゃんの発達を阻害しない立った状態でするだっこのスタンダード」
をイメージして書いてみますね。
(これは、赤ちゃんの頭が左に来る場合ですよ~)
1’〉両脇に両手をたらします。
2’)肘を曲げ、手のひらを上にします。
3’)左ひじを心もち前に出し、さらに数センチ脇から離し、手首を手前にまげて、左腕全体を丸くします。その肘と前腕に赤ちゃんの頭と首が乗っかるようにします。
4’)右腕はひじを曲げたままおっぱいとおへその間あたりに持ってきます。右前腕の内側全体に添ってお尻が乗っかるようにします。前腕の内側で赤ちゃんのお尻と背中を支え、手を添える感じです。
結果的に、
①赤ちゃんの全身がまあるくなって、
②手足が伸びきって突っ張っていたり、だっこする人の腕の中からとび出ていたりしなくて、
③体をねじっていないこと。
赤ちゃんが小さい場合は、右手首で左手首を持ってもいいでしょう。
京都の子育ての文化研究所の迫きよみさんは、DAIGOのウィッシュポーズを下におろした感じ、と説明しています。
さて、完成したら、肩の力が抜けているかどうか確認しましょう。
肩を一度上げてから下げると力が抜けやすいようです。
いかがですか?大きな赤ちゃん人形やぬいぐるみで練習してみてくださいね。
子育ての文化研究所の出しているAKAGOという冊子(一冊300円)の、テキスト版①②に写真や絵が出ています。妊娠期から乳児期の赤ちゃんの子育てのいろいろが出ていますので、手軽でいいかなと思い、紹介しておきます。お知り合いへのちょっとしたお祝いにどうぞ。