赤ちゃんが育っていく地元を作る
いろいろな地域に、
ご縁があると、
ときどきお呼ばれします。
一回限りの講演や研修会のときは、
現地のことをできるだけ事前に調べて、聞いて、
当日は問いかけをして、あとは参加者に託します。
でも、実効性がある動きにするためには、
その地域の子どもの育ちをみんなでどうしたらいいかな、
という話し合いの場に、
継続的に参加させていただいて、
しばらく伴走することが大事だなあと思います。
国の施策や都会での成功例は、
小さな市区町村単位で活用していくためには、
通訳が必要だったり、解釈を変えたり、
その地域での現状や用意できるリソースに合わせたりする工夫が必要。
実際に動かしていくのは、
その地域の行政の人と
行政の人たちに現状を伝え、協働して、
あるいは率先して、実際の活動を進めていく一般市民。
この地域では今年生まれた赤ちゃんが27人。
27人の赤ちゃんが大人になるまでに、
みんなでどういう環境を与えることができるかを
考えるところから始めました。
日本全国の小さな単位の地域で、
いろいろな大人たちが集まって、
みんなで話し合い始めたら、
ちょっと環境が変わっていくかな、と思っています。
大きく動かすことも大事。
小さく動かすことも大事。
両方ないと、一人ひとりには届かない。
この日は、問題意識を持って何とかしたいと思っている若いお母さんが、
この地域の現状と課題をとてもわかりやすくプレゼンして下さって、
赤ちゃん連れのお母さんが、
今、自分が体験していることを心の底からの叫びでお話しくださって、
行政の方も、自分の子どもや子育てのことを話して下さって、
既に子育てを終わった方たちは、自分のできることを検討して下さって、
みんなで一緒に考えました。
ここで知り合って、
まちの商店で子連れで出会って
あー先日の、って挨拶して、
こんなふうに大きくなったんだね、って確認して、
そういう日常の小さな積み重ねが、
まちづくりの施策につながっていくことが
本当は大切なんだし、
本当に役に立つまちづくりになるんだと
思います。
この国は、
自分たちの子どものことを考えるには、
ちょっと大きくて、
大きな活動をしている人たちからは
見えにくいところが一杯あるから、
現場で起きていることとズレてきてしまうこともあって。
そこを丁寧につないでいくこと、
現場から見えてくるほころびを
ちゃんと大きな活動をしている人たちに
伝えていくこと。
そういう地道な活動が必要なんだなあと
その地域の赤ちゃん親子たちに実際に会うと、
思います。
そうやって、一人の人として地域で見守られてきた赤ちゃんは、
大人になったとき、
地域のことを考える大人に育つんだと思います。
一人ひとりを大切に。
対話することを大切に。
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