今できる一歩を踏み出してみよう〜本間正人先生による進路サポート講座 【週刊新陽 #111】
5月29日(月)放課後、3年生の希望者を対象に京都芸術大学の客員教授(前副学長)の本間正人先生による『札幌新陽高校生のための進路サポート講座』が開かれました。
『教育学』から『学習学』へ。
『最終学歴』ではなく『最新学習歴の更新』。
人生を豊かにする学びについて探究されている本間先生から、「人生100年時代における進路実現に向けて大切なこと」を学びます。
”志望動機作成に向けた自己分析”をテーマに希望者を募ったところ、3年生の半分以上である110名の生徒が参加!進む道は様々ですが、自分の進路実現に向け、良いスタートを切るきっかけとなったのではないでしょうか。
進路実現に向けた自己分析
既に志望校を決めた生徒、どの学校にしようか迷っている生徒、そもそも自分がどうしたいか悩んでいる生徒、など、この時期の高3生はいろいろです。
共通しているのは、みんな不安、ということ。本間先生も「いま進路に悩んでいない高校3年生はいないくらい、迷っているのが普通!」とおっしゃっていました。
申し込み時、生徒に「今回の講習でどのようなことを学びたいか?」アンケートをとったところ、「志望動機書はどのように書いたらいいか知りたい」という声がいちばん多かったのですが、「自己分析できる力をつけたい」「長所をアピールする方法を学びたい」など、自分について知ることの大切さを感じている生徒も少なくありませんでした。
実は昨年までは『志望動機書の書き方講座』を3年生の希望者向けに開催していたのですが、大切なのは、どう書くかよりもまずは志望動機の源に何があるか自己分析しておくこと。そうすれば小論文や面接の時にも役に立つと考え、今回の講座を本間先生にお願いすることにしました。
自信はあとからついてくる
「人生100年時代、どのタイミングからでも学べる。社会も変化するし、自分の興味関心も変化する。だから今”とりあえず”の選択でOK。情報収集と分析を行い自分の強み・適性を見つめることが大切。」と始まった1つ目のワークは、ヒーロー・インタビュー。
本間先生のワークショップではお馴染みの、自分の強みや適性を見つけるきっかけとなるペアワークで、片方がインタビュアーとなって相手の「頑張った体験や嬉しかった出来事」について質問し傾聴します。
インタビューする側もされる側もなりきって話すのがポイント。あいづちや共感されながらポジティブな思い出を話していると、自然と表情も明るくなっていきます。
続いて4人でのグループワーク、他者紹介。先ほどヒーロー・インタビューで聞いた話を、別のペアに紹介します。
本間先生によると、自分では気付かないけれど、案外「そんなこと」が強みだったりするもの。他の人と話してみることで「自分らしさ」が浮かび上がってくるのだそうです。
ちなみに、ヒーロー・インタビューと他者紹介は自分の強みが見えてくるだけでなく、聴く力や伝える力も鍛えられるので、高3生はもちろん、他の学年や大人にもオススメです。
後半は、志望動機書の書き方のポイントや、面接の傾向と対策、さらには一般受験を目指す生徒へのアドバイスなど、本間先生の話をみんな熱心に、メモをとりながら聴いていました。
本間先生から「自信とは自進。自ら進むとあとからついてくるもの。だからまずは一歩踏み出してみよう!」と背中を押していただき、90分の講座が終了しました。
新陽生と先生の距離
講座の後、本間先生と進路担当の先生たちと校長室で話をしていると、探究コースの生徒が1名、ノックをして入ってきました。
やりたいことがあるけど、どの大学・学部に行こうか悩んでいて・・・という生徒に、本間先生がさっそく個別指導。親身に話を聞きながら具体的なアドバイスをしてくださいました。
新陽の進路の特徴は多様性。『生徒の数だけ進路がある』というコンセプトのもと、大学・短大・専門学校・就職という区分だけでなく、進む分野や受験方法も多岐にわたります。
また、「卒業時の進路決定=ゴール」と設定するのではなく、10年後・20年後の自分をデザインできるように、多くの出会いと原体験をもとにしたサポートを行っているのも新陽の進路指導の特徴です。
新陽の先生は面倒見が良い、と言われることが多いのですが、本間先生からも「新陽の生徒と先生の心理的な距離の近さ、これはすごいこと!」と言っていただきました。
今回、対面での講座を実施してくださった本間先生。今後も生徒からのニーズに合わせてオンラインでサポートしていただく予定です。新陽生の皆さん、積極的に参加してくださいね!