ゆっくりでいい。 間違えていい。 子どもの進路選択は一度きりのチャンスではない。 迷いや失敗があっても、修正しながら進んでいけば良いんですよね。子どもが不登校であっても、学校に行くこと以外の視点で、柔軟な考え方を親として持ち続けることが、子どもの健やかな成長につながります。
子どもが不登校になると、将来が……と、親としての不安は計り知れない。 焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら、話を聴くことが大切。 高校を卒業する・しないに関わらず、将来へ続く道は伸びている。 高卒認定試験で、大学進学も公務員就職もできる。 不登校でも選べる道はたくさんある。
高校生の進路活動において、情報を集めることはとても大事。インターネットでも口コミを得られるが、ホテルで行われる大学説明会や合同企業説明会など、リアルで最新の情報を手に入れたい。親としても直接対話し、信頼できそうな大学や企業を見つけ、子どもと共有してみるのも良い。
自分の将来を考えることができるようになるには、やっぱり自己理解が重要。子どもだけでなく、親自身も、自己理解が進むことで相互理解につながる。ボランティア活動などを通じて、知らなかった自分の一面を知ることで、自己理解を深めることができる。それに親子の共通体験は相互理解への大切な一歩。
大学進学率が60.8%になっているが、高校生の進路活動は、大学受験だけではない。売り手市場になっている就職もあるし、専門学校の選択肢もある。高卒認定試験を経て、高校を卒業しなくても進路選択が可能だ。 親として子どもが大切にしている価値観や興味を、まずは傾聴することが大事ですね
進路活動では自己分析が重要。たとえば、今の自分が大切にしている価値観、高校生活の中で体験してきたことや、これからどのような働き方が理想か、など。今の「私」を中心に、過去と未来の自分をA3用紙に、100個書き出してみるといいでしょう。親も一緒に自己分析に取り組むのも面白いですね。
3年間は短いけど必ず1つはスキルを身につけられる時間。 進路活動計画を立てるときのコツは、学校実態に合わせた生徒モデルを作って、その生徒の3年間の成長ストーリーを考える。 いつ、何を、どのように、その生徒に取り組ませるか、ストーリーに沿って先生の目線合わせをしていきたいところ。