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リメンバーミ―と日本ノ霊異(ふしぎ)ナ話


この本の中に、死者とそのまま暮らす村の話が出てくる。
死体もそのまま、腐ってもそのまま娘を背負っている母親とか。
死体ごと、死者と暮らす村。
そんな村で育った青年は、路傍の髑髏のつぶやきも聞こえるのである。
髑髏は目を貫くように竹が生えてしまって痛くてたまらなかったという。
そして、何故こんなところで野ざらしになっているかを語るのである。



髑髏が語る村は、何かお盆で戻ってくる仏さんを思い出させた。
リメンバーミ―の世界でもある。

よく人は二度死ぬとか言われる。
肉体の死と、完全に忘れられる死である。
会いたい人がいる死者が、誰にも思い出してもらえないとしたら
どれだけ悲しいだろう


ひいばぁちゃんは、覚えていて、思い出して、笑った。




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