物足りなさが理想的な、休日の昼食
人が全然いない、地元の人以外はわざわざ行くことのない町。そんな住宅地の中にある飲食店で何気なく摂る昼食。いつもの自分とは全然違う暮らしの中に溶け込んだような錯覚を覚えて、それ自体がなんとも言えない体験に思える。
もう20年以上も前、友人の推し活に付き添い、あるアーティストの生家周辺をほっつき歩いたことがある。駅から20分くらい離れた住宅地で、お腹を空かせて飛び込んだ地元のお蕎麦屋。日曜日、「のど自慢」がテレビから流れるお店で書き込んだ、ほんとになんてことない普通のカツ丼のこと