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日本のリーダーはオランウータン以下。

8歳の息子は、大の動物好き。
そんな息子が習ってきたことを、教えてくれました。

オランウータンのボスは、一番地面に近いところに棲む。
メスや子供はもっと高いところに棲む。

なぜなら、地面に近いところは敵が多いから。
外敵から弱いものを守るのがボスの役割。

シンプルだけど、リーダーの役割を端的に物語っている気がします。

猿も一緒です。敵が襲ってきた時に、先頭に立って戦うのはボス猿です。
逆に言えば、そういう力と勇気を持ったものだけがボスのポジションを得られるのです。

その役割を担えなくなった時には、ボスは新しいリーダーに取って代わられることになります。

果たして日本のリーダーである政治家に、このシンプルな役割を担っていると自覚を持っている人はいるのでしょうかね。

政治システムってやっぱり難しいですよね。
いまのシステムではどれだけ社会が、ボスに落第のレッテルを貼っても、その地位から下ろすことができないのですから。

私のめっちゃ大好きな本の一つが、塩野七生さんの「ローマ人の物語」です。

文庫本だと全43冊もありますが、小中高で学んだ歴史よりも、この小説から学んだことの方が多い気がします。
本に夢中になり過ぎて、何度、駅を降り損ねたことか。

ローマ帝国は、たくさんの国がひしめくヨーロッパにおいて、2000年も続いた稀有な国です。

中には200年に渡りめっちゃ平和だったパクスロマーナという時代もありました。

その動乱の歴史の中で、ローマ帝国を守るために、リーダーがどんな施策を打ち、それがどういう結果を及ぼしたかというリアルが見れるのがめちゃくちゃ面白いんですね。

で、前置きが長くなりましたが、ローマも毎回、優秀な人がリーダーになる訳ではありません。
2000年ともなると、本当に出来損ないのリーダーが選出されてしまうこともあります。

そのときにどうなると思いますか?

「リーダー殺されます」(笑)

はい、こいつは国の役に立たんと思われたリーダーは、市民だったり側近だったりにあっけなく殺されます。
暗殺は、自然浄化システムの一つとして認められていたのでしょう。

国の命運を握るのは言うてもリーダーです。
特に戦争多き時代は、リーダーがポンコツでは、国の存続も危ぶまれます。だからこそ、リーダーの首を挿げ替えるシステムによって、国自体を長らく守ることができたのです。

日本は国民が支持しない人がリーダーになれるシステムです。
間接的には支持率は政権の存続に関係しますし、国民の支持が必ずしも国の利益と結びつくわけでもありませんが、最低限、オランウータンを見習って、国民を本当に守る気概のある人がリーダーになって欲しいと願う日々です。


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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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