医療においては「最先端=ベスト」ではない。
科学はどんどん進化していきます。民間人がロケットに乗り、無人のコンビニができ、スマホの進化もすさまじいものです。
ただ、医療においても、これと同じように思っているとなると、大いに間違いです。医療においては、決して「最先端=ベスト」ではないのです。
最先端=ベストとなる大前提として、正しい道を進んでいないといけません。目的地に対して90度、真横の道をどれだけ進もうが、その道を進めば進むほど、目的地から遠ざかります。現代医療は大きく言えばまさに、この方向に進んでいます。
この人間というちっぽけな存在と比べると、この宇宙は偉大です。生物なんてすべてが奇跡の存在であり、そのひとつひとつのメカニズムも奇跡です。
その奇跡的に出来ている完成品を、人間は一生懸命紐解いているだけです。この成分がこうなってるから、こう動くんだって。医療はITと違い、0から1を創りだす行為ではないのです。すでに1という完成品があり、それを分析していく作業なのです。
どうやって作ったのかもわからない完成品に不具合が起きたら、元の完成品に戻せば良いだけなのです。それが最短の解決策です。でもいまの医療は、完成品の仕組みを、子供のいたずらのように、ずたずたに切り裂いてしまっています。それでは完成品に近づくというゴールからは遠く離れて行ってしまうのは明白です。
なぜ、ずたずたに切り裂きまくった方が、元の完成品に戻すより良いと思ってしまったんでしょうか。そこに人間のおごりがあると思います。神様より、自分の方が素晴らしいと思っているのです。
この方向にはゴールはありません。元の完成品に戻す、仕組みが元の状態のように動くようにするという方向がゴールへの最短経路になります。
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