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この本で、心療内科医の黒丸先生が言ってました。

『一生懸命治そうとがんばっていた頃は、一人も治らなかったのに、何もしなくなったらよくなってしまったのである。』
『患者さんに寄り添って、同じ歩調で歩いていくと、患者さんの持っている治癒力が勝手に働き始め、その結果、自ずとよくなってしまうのである』

私たちの肉体にも自然治癒力があるように、心にも自然治癒力があるのですね。
傷ついたできごとも、一晩寝れば、だいぶ回復し、1年も立てば大抵の傷はふさがっていることでしょう。

大きな傷だと傷跡くらいは残るかもしれませんが、基本、放っておけば私たちに備わっている、自然回復力によって、心の傷も回復していきます。

では、ずっと回復しない人がいるのはなぜなのか?

それは、自分で何回も何回も、その傷をひっかいているからです。

「あの野郎、むかつく~」とか、
「だから私はだめなんだ」とか、
そういう思考を働かせることでも、治りかけの傷をまたひっかくことになり、傷が治らなくなります。

また、傷ついたできごとを頭の中で思い出すことで、追体験してしまいます。
脳みそは、それが現実か、空想かの区別がつかないので、追体験すると、また同じような傷がつきます。

これを繰り返すことによって、傷口が膿み、さらに傷が深くなり、慢性化してしまうのです。

ポイントは、その傷口を触らない、すなわち考えないことです。
でも、どうしても考えてしまうのが人間。

そして一度、考え出すと、思考の雪だるまが転がり始め、どんどん妄想が膨れ上がって来ます。

そして最初の傷以上に、自分で自分を傷つけていく。

そうならないためには、早期対策が重要です。
私的には、3秒で切り替えるのがおすすめですが、3時間以内、3日以内とかでも良いので、早めに、脳みそをだましましょう。

https://note.com/nobu_yoshi/n/nb742bfec3ea8


「でも考えようによっては、ラッキーじゃない?」
「これは運命だったんだ~」
「私のために言ってくれたのかも」
とか、なんでも良いので、自分にぴったりくる言葉でできごとをプラスに変えておくと、雪だるまの転がりをストップすることができます。


自分で自分を傷つけることさえストップできれば、あとは楽勝です。
放っておけば、自己治癒力によって、心の傷は治っていきます。

考えを深めることによって傷を治そうとするのは、かなり難しいので、考えるのをやめて、自然治癒に任せるのがおすすめです。


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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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