ミトコンドリア病でわかるミトコンドリアの大切さ

ミトコンドリア病は、遺伝子のトラブルで、ミトコンドリアが十分に働かない病気です。ミトコンドリア病に罹った方の症状は下記のようなものになります。

（ミトコンドリア病の症状）
■中枢神経・・・痙攣、ミオクローヌス、失調、脳卒中様症状、知能低下、偏頭痛、精神症状、ジストニア、ミエロパチー
■骨格筋・・・筋力低下、易疲労性、高CK血症、ミオパチー
■心臓・・・伝導障害、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト（WPW）症候群、心筋症、肺高血圧症
■眼・・・視神経萎縮、外眼筋麻痺、網膜色素変性
■肝・・・肝機能障害、肝不全
■腎・・・ファンコーニ症候群、尿細管機能障害、糸球体病変、ミオグロビン尿
■膵・・・糖尿病、外分泌不全
■血液・・・鉄芽球性貧血、汎血球減少症
■内耳・・・感音性難聴
■大腸・小腸・・・下痢、便秘
■皮膚・・・発汗低下、多毛
■内分泌腺・・・低身長、低カルシウム血症

ミトコンドリアは私たちの体のほぼすべてのエネルギー生産を担っているため、ミトコンドリア病になると、神経、筋肉、内臓、皮膚、ほぼすべての部位に問題が起こっているのがわかります。

ミトコンドリアは発電所のような働きをしています。私たちの街の電気を担っている発電所が突如壊れたら、私たちの家庭がどうなるかは容易に想像がつくと思います。

それと同じで、ミトコンドリア病になると、基本的にはすべての細胞や組織で問題が起こってくると言っても過言ではありません。

「私はミトコンドリア病じゃないから関係ないわ」とは思わないでください。ミトコンドリアの機能は加齢と共にどんどん低下しますし、人によって、ミトコンドリアがどれだけ動いているかもばらばらです。これは生活習慣や食生活によっても変わってきます。

ミトコンドリア活性が落ちてくると、ミトコンドリア病ほどではなかったとしても、様々な身体の不具合が起きてきます。

ちなみにミトコンドリア活性をグラフにすると１２０歳くらいで０に近づく方向で下がっていきます。私たちの寿命とも、何か関係がありそうですね。

ミトコンドリアを活性させるだけで、免疫力が上がり、体も元気一杯になり、前向きになり、体温も上がり、お肌もキレイになり、良いことだらけになることがわかっています。

ミトコンドリアを活性させる生活習慣を意識していきたいですね。