身体の「秘伝のたれ」を大切にする。
老舗のウナギ屋は、秘伝のたれを、継ぎ足し継ぎ足しで、何世代にも渡り、使ったりしています。
このタレはとても大切な、お店の生命線です。
実は、私たちの身体にもこの「秘伝のタレ」があります。しかもウナギ屋と同じく、これが体の生命線になります。
それが、「腸内細菌」です。
腸内細菌は調べれば調べるほど、もはや「臓器」として認定しないといけないほど大切なものです。
この腸内細菌は、母親から受け継いでいきます。母親はおばあちゃんから。おばあちゃんは、ひーおばーちゃんから。
こうやって母子相伝で、先祖から受け継いで来たのが、大切な腸内細菌です。我々は、この「秘伝のたれ」を、しっかり後世に残していかないといけません。子や孫、ひいては人類の健康のために。
この腸内細菌は、もちろん農薬や添加物などの影響も受けますが、一撃でかなり影響を与えるのは、抗生物質などの薬でしょう。
アメリカ人のエレン・ボルトは、4人目の子が2歳の時に「自閉症」と診断されました。それまでは、まったく他の子と同じように、振る舞っていたのにあるときから、振る舞いがおかしくなってきました。
独自で論文を読み漁り、協力的な医者の力を借りわかったことがあります。原因は15か月検診ときに、耳に感染症があるということで、「抗生物質」を投与され、腸内細菌がやられたことでした。
なかなか結果が出ないので、薬を変えて計4クール(1クール=10日間)も投与されたようです。
そこから腸内細菌の状態がおかしくなり、通常なら定着しない破傷風菌が腸内で定着して毒素を排出。その毒素が腸内から吸収されて、脳の神経を侵したという流れです。
この仮説を証明するために、破傷風菌を殺す抗生物質を投与したら、自閉症の振る舞いは収まりました。なんという皮肉なことでしょう。でもそれは一時しのぎに過ぎなかったようです。
それから他の自閉症の患者の腸内も調べてみると、破傷風菌系の菌が普通の人より何倍も多かったそうです。
こんな事実があるのに、いまだに簡単に「抗生物質」が投与されているのが恐ろしい…
ちなみに、自閉症はかつては1万人に1人出る程度の稀な病気でした。
それが、
1960年代後半 2500人に1人
2000年 150人に1人
2004年 125人に1人
2006年 110人に1人
2008年 88人に1人
2010年 68人に1人
※アメリカ疾病管理センター(CDC)調査
にまでなっているそうです。
もはや、腐った「秘伝のたれ」が受け継がれている気がします。
それなのに、原因不明で動こうとしない、医療。
どうかしてるぜ~。