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自然農法から、健康を学ぶ。
奇跡のリンゴの木村さんつながりで、こんな本を読んでました。
不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草を四大原則とする自然農法の提唱者です。
それでも福岡さんの田畑は、近代農業を駆使した田畑と取れ高もそん色がないと言います。
彼は、ある日、突如として悟りを得ます。
「人間というものは、何一つ知っているのではない、ものには何一つ価値があるのではない、どういうことをやったとしても、それは無益である、無駄である、徒労である」
このすべての人に否定されるような悟りが、正しいのかどうかを確かめるために、百姓になって、米麦作りに生涯を捧げたと言います。いや~、こういう生き方や世界観、好きだな~。
彼は言います。(以下、要約)
田を鋤いたり、堆肥をやったり、農薬をやることが効果を出すのは、そもそもは人間が先に、そういう環境を作ったからに過ぎない。
人間に医者や薬が必要だ、となるのも、先に人間が病弱になる環境を作り出したから必要になるだけであって、病気のない人間にとっては、医学も医者も必要でないのと同じこと。
肥料が要らないような健全で肥沃な土を作ったり、自然に土が肥える方法を取っておけば、そういうものは必要がない。
いや、本当にその通りです。
元から人間界に病気が存在するわけではありません。野生の動物が、人間のような病気にならないように、人間が自ら、自分たちの生活を悪くして、病気になる環境を作ったのです。だから、やれ健康だ医療だと騒ぎだす必要が出てきます。
自然農法で病虫害防除を農薬を使わないでやる方法は、まず第一に、強い作物と、健全な環境を作ることでした。
強い作物であれば、虫にやられたり病気にならないのです。人間が弱い作物を作ってしまったから、その対策をしなければいけなくなる。
まさに人間の健康と一緒ですね。菌やウイルスにやられるのは、自分が元々弱いからです。強く育てれば、そんなものにはやられません。
病気になるのも、病気になるような弱い体を作ってしまったから。その状態で、病気だけに対応しようとしても、対症療法しかできません。
強い体を作り直さない限り、また別の病気に罹り、別の菌やウイルスにやられてしまうだけです。
コロナの時に、医者が揃いも揃って「マスクをしてステイホーム」と唱えたことに恐ろしさを覚えました。
医者は本当に、健康について知らないんだなと。
こんなときこそ唱えるのは、
「マスクなんてせずに酸素をたくさん摂り入れよう。外で運動して太陽をいっぱい浴びよう」という言葉なはずです。
隔離されなといけないくらい病弱な人は、どうせ別の何かにやられてしまいます。
それよりも、国民全体の健康を底上げして、今後も押し寄せるありとあらゆる病気に抵抗できるようにすることが先決です。まさにそのチャンスでした。
農作物と違い、現代人に自然農法の環境を与えるのは難しいとは思いますが、それでも正しい知識を広めて、一歩一歩、自然農法に近い環境を作っていくこと以外、人類が病気を克服することはあり得ません。これだけは断言できます。
遺伝子データを読み取るとか、癌の特効薬を探すとか、mRNAワクチンを作るとか、人類はなぜこんな明後日の方向に、多くのリソースを投入しているのかまったくもって理解不能です。その10%の予算でも、自然医療に投入した方が、よっぽど病気は減るのにな~。
ま~きっと、多くの人は病気をなくしたいのではなく、お金儲けをしたり、名声を得たりしたいだけなんでしょうね。さみしいな~。
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![高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154610937/profile_5e4af95edeeae8a924f1e1cc7164a617.jpg?width=600&crop=1:1,smart)