朝一で仕事に差がつく介護

「おはようございます。今日は体調が良さそうですね」
「素敵なマフラーですね」
「その帽子似合ってますね」
「カッコイイ靴ですね。足もスムーズに出ますね」

通所デイサービスの朝のお迎えでは見た目や印象をできるだけ声に出して言う。

これ実はすごく重要でメリットがいくつもあるんです。意識的に行うことで一石二鳥、三鳥と仕事のできる介護福祉士になれると私は思います。

メリット1~忘れ物を防止できる

認知症の方は着てきた衣服や持ち物をなくなったと思い込んでしまう傾向があります。

朝着てきたジャンパーがない。手袋をなくした。カバンが一つない。

こんなことを帰る時間ギリギリに訴える。これ、あるあるですよね。実は最初から身につけていないことも…

なので私は大袈裟なぐらい見た目、身につけている物、持ち物を口に出して褒めるんです。

実は自分が忘れないように。トラブルになるのを未然に防ぐ為に…口に出すことで記憶にすり込ませる。視覚と言動をセットにして指差し確認の要領で。

裏事情ですね。

メリット2~単純に喜んでもらえる

これはオーソドックスなコミュニケーションの利点です。

喜びが幸福感をもたらし、通所に通うことを生き甲斐に感じて頂く。

外出を大義に思っている人には、一日を気持ち良く過ごしてもらうように朝の一発目の印象って大事ですよね。

メリット3~反応や表情から体調を推測する

ダイレクトに「体調どうですか?」と聞いても、「変わりないですよ」か「悪いところだらけで…」など、

本人も自覚出来ていない体調の変化を聞き出すのは難しいことです。

一番大切なことはプロ目線でよく観察すること。普段と少しでも違うこと、違和感を感じないかを見つける。

何気ない会話で多くの情報を探る。まさに専門職の力が試される場面ではないでしょうか。

以上、介護経験10年以上で培った自分なりの工夫でした。これは教科書では学べないことだと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。今後も少しでも役に立てる情報共有を書いていけたらと思います(-^〇^-)

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カイタク/介護リーダー
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